「詐欺なんて自分には関係ない」と思っている方も多いかと思います。が、実は月に1000件もの詐欺事件がこの日本で発生しています。水面下ではこれ以上かもしれません。この記事では、「詐欺罪」や「さまざまな詐欺の手口」について解説いたします。
目次|詐欺被害相談窓口
詐欺罪について
詐欺罪とは
詐欺罪(さぎざい)とは、加害者が被害者を騙し、相手が金銭を渡したくなるように言葉巧みに誘導し、金銭を騙し盗る詐欺行為を罰する法律です。刑法 第246条に規定されており、5つの構成要件から成り立っています。
刑法246条
- 1.人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
- 2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用元:e-Gov法令検索
5つの構成要件
- 1.欺罔行為
- 2.錯誤に陥らせる行為
- 3.金銭の処分行為
- 4.金銭等の移転
- 5.財産的な損害
上記のことを簡単に説明すると、「嘘をつかれ、その嘘を信じてしまい、お金を渡してしまった。それによって損害が出た」の一連の流れが詐欺罪と認められるのに必要になります。
詐欺罪が未遂の場合は?
詐欺罪は未遂でも処罰されます(刑法250条)。詐欺罪の未遂とは、「人から財産を騙し盗るために対象者に嘘をついた」ことです。騙すという行為をした時点で詐欺罪の未遂が成立し、罰せられることになります。詐欺未遂罪は親告罪ではありませんので、警察は犯罪事実を認知すれば捜査を尽くして送検しなければならないことになっています。
※親告罪(しんこくざい)・・・告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪を指します。
詐欺の種類と対策
さまざまな詐欺の手口
詐欺にはさまざまな手口があり、日々その数は増えています。今回は、みなさんが知っているであろう有名な詐欺から少しマイナーな詐欺まで紹介していきます。
- 結婚詐欺
結婚を約束し、結婚資金などを騙し盗る手口。 - 投資詐欺(FX・仮想通過)
「儲け話がある」と持ち掛け金銭を騙し盗る手口。 - 情報商材・副業詐欺
「儲かる情報を10万円で教えます」などの謳い文句で人を集め金銭を騙し盗る手口。 - 出会い系詐欺
「完全無料」を謳っているにも関わらず、突然有料にしたり、後から金銭を要求したりする手口。 - オークション詐欺
オークションなどで購入したものが届かない、別の品物が届く、購入する気がないのに落札するなどの手口。 - ワンクリック詐欺
アダルトサイトの動画などをクリック後、「ご入会ありがとうございます」などのコメントを流し、入会したと思い込ませ金銭を騙し盗る手口。 - 振り込め詐欺
「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」などもここに分類され、「いつまでにこの口座に振り込んで」などと指示し振り込ませる手口。 - ギャンブル詐欺
「パチンコの必勝法を教える」などのギャンブルに勝つ方法を教える代わりに金銭を要求する手口。 - 原野商法
ほとんど価値のない土地を高額で売る手口。 - 美人局
夫婦に扮して行動し、女性が男性と関係をもった瞬間に夫を乱入させ金銭を騙し盗る手口。
上記の詐欺はほんの一部になります。まだまだ詐欺の種類はあり、新型コロナウイルスの影響で新しい詐欺も発生しています。また、警察や役所の職員を語って連絡がくる可能性もあるので、それらの連絡があったときは必ず本当にそこに所属している人間なのか確認するようにしましょう。
詐欺にあわないために
「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨てる
騙される人の共通の特徴は「自分だけは騙されないだろう」と思い込んでいることです。騙されないだろうと思っているから騙されても気が付きませんし、慢心しているので真剣に詐欺対策について考えることもありません。
安易に信用してお金を貸さない
詐欺は、あなたの欲を利用してお金を騙し取る手口です。結婚詐欺では、あなたの恋愛感情や結婚願望を巧みに利用してお金を騙し取ろうとします。「事業に失敗した」「親の病気の治療で困窮している」などを理由にお金を借りようとしてきたら要注意です。
時間を掛けて連絡を取り合う
美人局の場合は、時間をかけずに手っ取り早くターゲットの男性を捕獲するために、女性から会うことを急かしてくる特徴があります。会うまでのメールやLINE等での遣り取りに時間をかけるようにしましょう。余計な時間をかけずに早く金銭を脅し取りたいという、詐欺師側の心理を逆手に取ります。
詐欺にあってお金を回収したい方
詐欺被害金の回収は、相手から無理矢理取り上げるなど強引な取り立てはできません。法律に触れてしまうからです。
詐欺師の自発的な意思によって返金されるのがいちばんなのですが、それによって返金されることはほとんどなく、やり取りしている内に再び行方をくらます可能性があります。
探偵事務所は詐欺被害金の回収はできませんが(それができるのは弁護士か認定司法書士のみ)、居場所を特定したり強制的に没収できる資産を調べる事が可能です。
探偵にできること
探偵はこんなことができます!
- 交際相手の信用調査
- 投資先の信用調査
- 振込口座から所有者割出
- 現住所から素行調査
- 電話番号から所在地割出
- サイト運営会社の信用調査
- 詐欺師の尾行調査
上記が探偵にできる調査です。何も裏付けがないまま、警察に被害届を出しても警察は動いてくれない可能性が高く、担当者によっては「本当に詐欺なのか」「勘違い」「喧嘩の延長線上(結婚詐欺など)」とそもそも取り合ってくれないこともあります。そうならないためにもしっかりとした証拠や裏付けをもって警察に行くようにしましょう。
詐欺被害対策窓口に相談する
詐欺被害の対策は必ず専門家にご相談ください
詐欺被害対策は、一般的な探偵調査とは違い詐欺被害に関する専門知識と調査経験が必要とされますので、探偵事務所であればどこでも解決できるわけではありません。他社で断られた相談、解決できなかった詐欺被害を歓迎します。柔軟な思考と、証拠を発見する力に自信があるからです。ご相談には迅速な対応を心がけていますので、メールまたはお電話ください。
詐欺は気づいたときには相手に逃げられ手遅れになる可能性があります。相手を逃がさないためにも早急に相談することをおすすめします。
詐欺に関連するQ&A
よくある質問

先日知人にお金を貸しましたがそれから連絡も取れなくなり、教えてもらっていた住所、保証人として聞いていた実家の住所も虚偽でした。この場合詐欺行為に該当するのでしょうか?

詐欺罪に該当する可能性は十分に考えられます。
電話に出ずに住所や保証人対象であった実家の住所まで虚偽しているわけですから元々返済意思がないと考えられます。また行方が分からなくなった人物を探し出す事も出来るのでまずは専門家に相談して詳しい状況を話して相談してみましょう。

アダルトサイトから架空請求詐欺に遭いました。記載があった住所に行ってみましたがもちろん存在するはずもなく泣き寝入り状態です。この詐欺師集団を探し出す事は出来るのでしょうか?

振り込み先から割り出すことが可能です。
口座番号などがわかれば契約者がわかり、そこから誰が主犯なのか、契約者が詐欺行為をしていないのであれば誰に貸していたのかの割り出しをすることができます。

詐欺でだまし取られたお金は戻ってきますか?

刑事事件で処理する場合戻ってきません。
騙し取られたお金が戻るかは「民事裁判」による審判で決まります。犯人が逮捕されたとしても刑事事件扱いとなり「刑事裁判」に進みます。犯人にお金の返還を求めるには「民事裁判」を起こさなければいけません。また、犯人がお金を騙し取ったあとにそのお金を使い切り、返すためのお金を持っていなかった場合、取り戻すことができない可能性もあるので注意が必要です。
ファミリー調査事務所 24時間無料相談お見積りフォーム
ファミリー調査事務所では、24時間以内に返信いたします。
お急ぎの方は、こちらからお電話致しますのでお名前・電話番号記入のみでけっこうです。