探偵フランチャイズは、独立開業のハードルを下げる選択肢として注目されています。
しかし「本当に稼げるのか」「どの本部を選べば良いのか」など、疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、探偵フランチャイズの評判や実態、本部選びのコツなどを解説します。
探偵業への参入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
探偵フランチャイズと市場概要
現在、多くの探偵事務所が本部となりフランチャイズ加盟店を募集しているため、未経験者でも探偵業に参入しやすくなりました。
ここでは、探偵フランチャイズの基本的な仕組みと人気の高い企業の特徴をご紹介します。
探偵フランチャイズとは
探偵フランチャイズとは、探偵事務所とフランチャイズ契約を締結し、その企業の経営ノウハウやブランド力を活用して新規で探偵事務所を独立開業するビジネスモデルのことです。
本部が提供する研修やサポートにより、未経験者でも探偵業に参入できるのが特徴です。
日本の探偵業界は、年間約1,200億円の市場規模があり、約5,600社が年間300万件の依頼を取り扱っています。
近年ではSNSやITツールの普及により、ネット上での詐欺被害やネットストーカーなどの新たな調査ニーズも増加しており、業界全体が成長しています。
あわせて、探偵事務所のフランチャイズ加盟のメリットや初期費用などを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
人気の高い探偵フランチャイズ企業一覧
人気の高い探偵フランチャイズ企業一覧を、以下の表にまとめました。
企業名 | 特徴 |
ファミリー探偵事務所 | 探偵塾による育成 |
第一探偵事務所 | 業界最安値レベルの加盟金 |
総合探偵社ガルエージェンシー | 高い知名度 |
総合探偵社シークレットジャパン | 高収益なビジネスモデル |
コンシェルジュリサーチ | 柔軟な事業展開 |
ミス・シャーロック | 高収益を目指すビジネスモデル |
例えば「ファミリー探偵事務所」では、探偵塾を通じて独立開業をサポートしており、フランチャイズ契約により集客ノウハウや調査スキルを提供しています。
「総合探偵社ガルエージェンシー」は、全国に124支店を展開する大手探偵事務所で、高い知名度を誇っています。
人気の高い企業と契約すれば、充実した研修制度や手厚いサポートなどが受けられるため、探偵業を成功へと導けるでしょう。
探偵フランチャイズの評判
探偵フランチャイズの評判は、本部のサポート体制・集客力・経営自由度など、さまざまな要因によって左右されます。
加盟を検討する際は、良い評判と悪い評判の両面を把握したうえで、成功事例と失敗事例も参考にしましょう。
ここでは、探偵フランチャイズに関する評判と事例をご紹介します。
良い評判「本部サポートと集客代行の実態」
探偵フランチャイズの良い評判として、本部による手厚いサポートと効果的な集客代行があげられます。
数あるフランチャイズ企業の中でも特に高評価を得ているのは、業界最安値レベルの加盟金とロイヤリティを提供しつつ、全加盟店の黒字化を達成している「第一探偵事務所」です。
本部がWeb集客を代行することで、案件紹介率が90%を超えるなど、安定した経営を可能にしています。
また「総合探偵社ガルエージェンシー」は、調査員の確保や経営ノウハウの伝授など、フランチャイズ加盟店への運営サポートが充実している点が高く評価されています。
悪い評判「自由度の制限とブランドリスク」
探偵フランチャイズには、自由度の制限やブランドリスクなどの悪い評判も存在します。
フランチャイズ加盟の場合、個人で独立するより経営の自由度が圧倒的に低くなります。
これは、本部が定めたマニュアルや規則に従う必要があり、独自の経営方針を打ち出しにくいからです。
フランチャイズ本部や他の加盟店の不祥事が、自店舗の評判に悪影響を与えるリスクもあります。
例えば全国180以上の支店を持つフランチャイズの探偵社が賠償請求訴訟を起こされた事例があります。
このような事態が発生すると、自社に問題がなくても本部のブランドイメージの低下により経営難に陥る可能性が高いでしょう。
また、フランチャイズによっては、加盟金や研修費用が高額であったり、ロイヤリティの負担が大きかったりするケースもあります。
これらの費用が経営を圧迫し、利益をあげにくい状況を生み出す場合も少なくありません。
成功事例「黒字化を達成した加盟店の特徴」
探偵フランチャイズで成功を収めている加盟店には、以下の共通点があります。
- 本部のサポートを最大限に活用している
- 適切なビジネスモデルを構築している
- 柔軟な事業展開を可能にする仕組みを活用している
例えば「総合探偵社シークレットジャパン」の加盟店では、利益率が約70%の高収益ビジネスモデルを採用し、開業資金も220万円と比較的低コストで始められる点が事業成功の要因となっています。
また「第一探偵事務所」の加盟店は、本部が提供するWeb集客サービスを効果的に利用し、安定した案件獲得を実現しています。
本部のサポートを最大限に活用しつつ自社独自の強みを見出し、地域やターゲットにあわせた戦略を展開するのが黒字化達成のポイントです。
失敗事例「撤退した加盟店の共通点」
探偵フランチャイズから撤退を余儀なくされた加盟店には、本部とのコミュニケーション不足や資金不足などの共通点があります。
開業資金や運用資金の見積もりが甘く、予想以上にコストがかかってしまうケースが多く見られます。
また、本部の方針や経営理念と加盟店の考えが合わず、効果的なサポートを受けられないケースも少なくありません。
本部に関するリサーチ不足が原因で、想定していたサポートが受けられなかったり提示された収益モデルが非現実的であったりするケースも多く見られます。
加えて、新規開業の探偵社は、既存の大手と比べて信用構築が不足しているため、顧客獲得に苦戦する場合がほとんどです。
探偵業が軌道に乗るまでは単発案件が多く、安定した収入を得られないため、経営難に陥る場合もあります。
失敗を回避するためには、十分な資金計画・本部のリサーチ・信頼構築のための戦略を行ったうえで、探偵業界の特性を理解した長期的な経営視点を持つことが重要です。
探偵フランチャイズの収益性を検証
ここでは、探偵業がもうかる理由と収益性を解説します。
探偵業がもうかると言われる理由
探偵業がもうかると言われる理由は、特殊な市場ニーズと独占的な役割にあります。
探偵は、警察や行政が対応できない個人的な問題を解決する専門家です。
例えば、浮気調査や行方不明者の捜索など、一般人では解決が難しい課題に取り組むため、高額な報酬を得られる場合が多い傾向です。
また「調べる」分野において探偵はほぼ独占的な立場にあり、その専門性の高さから報酬が高く設定されています。
加えて、探偵は景気の影響を受けにくく、需要が安定している職業です。
人々の悩みや問題は時代が変わっても尽きることはなく、特に都心部では依頼件数が多いため、高収益が期待できます。
浮気調査や素行調査などは常に一定の需要があり、不景気でも「今すぐ解決したい」といった切実なニーズがあるため、安定した収益も見込めます。
探偵フランチャイズオーナーの平均年収
探偵フランチャイズオーナーの平均年収は300〜400万円です。
探偵業が成功すれば、年収1,000万円以上稼ぐことも十分可能です。
探偵フランチャイズオーナーの収益モデルとして、以下の事例があげられます。
小規模オーナー(一人で運営する場合) | 月間売上約130万円 |
中規模オーナー(スタッフを雇用し事業を拡大した場合) | 年収1,500万円程度 |
大規模オーナー(複数事務所を運営する場合) |
年間利益2,800万円程度 |
上記のとおり、探偵フランチャイズは規模や地域によって収益性が大きく異なります。
都心部は依頼件数が多く稼ぎやすいですが、競争も激しくなります。
探偵業を成功させるためには、適切なフランチャイズ本部選びや集客強化が不可欠です。
特に、加盟金だけを目的としたフランチャイズには注意が必要です。
探偵フランチャイズ選びで失敗しないためのポイント
適切な本部を選ぶことで、探偵業を成功に導けます。
ここでは、探偵フランチャイズ選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。
本部のサポート体制を確認する
探偵フランチャイズを選ぶ際は、本部のサポート体制を確認しましょう。
未経験から参入する場合、継続的な支援が事業成功の大きな要因となります。
研修制度や集客支援、調査案件のサポート体制などが充実しているかチェックしましょう。
本部のサポート体制は、Webサイトを閲覧したり資料請求したりすれば確認できます。
商圏制限の有無をチェックする
探偵フランチャイズ選びで見落としがちなのが、商圏制限の有無です。
同じブランドの加盟店が近隣に多数存在すると、共食い状態になり集客が分散し各店舗の収益性が低下する恐れがあります。
テリトリー制には主に、クローズドテリトリー制が採用されています。
これは、フランチャイズ加盟店に一定の商圏を与え、その商圏内においては同じブランドのセールスを心配する必要がないという制度です。
商圏制限がないフランチャイズでは、本部が来る者拒まず状態になるため、結果としてグループ全体が成長しないリスクがあります。
そのため、商圏制限のある本部を選ぶのがベストです。
商圏制限の有無は、契約書や法定開示書面などで確認できます。
実際の加盟オーナーに話を聞く
フランチャイズ本部を選ぶ際は、実際に加盟しているオーナーの声を聞くことも大切です。
某探偵フランチャイズの加盟者は「加盟店の大半が、月商500万円を超えるとの事前説明がありました。しかし実際は、一部の店舗のみがうまくいっており、ほとんどの店舗で仕事自体がありませんでした。」と証言しています。
このような現実と説明のギャップを把握するためにも、複数の加盟オーナーから話を聞くことが重要です。
また、成功している加盟店だけではなく、苦戦している加盟店の話も聞くことで、より現実的な事業イメージを持てます。
加盟を検討している地域に近い加盟店を訪問し、実際の運営状況や本部との関係性を質問するのもおすすめです。
まとめ
探偵フランチャイズ選びは、事業成功を左右する重要な決断です。
本部の評判を把握したうえで、サポート体制・商圏制限の有無・加盟オーナーの声を総合的に判断し、慎重に選びましょう。
ファミリー探偵事務所では「一貫したサポート体制で未経験でも安心」という約束のもと、24時間365日の相談対応と専属担当制で探偵業界での成功をバックアップしています。
探偵業に関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

執筆者:米良2025年6月18日
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。