遺産相続は非常に神経を使います。
相続されるものの一つに不動産があります。
不動産を相続することになり、思わぬトラブルに見舞われることがあります。
法的なトラブル、親族間の感情的トラブル、そこから引き起こされるあらゆる対人関係のトラブルなど、次から次へと問題が勃発したらどうすればよいでしょうか?
この記事では、不動産を相続することになった人が直面するトラブルとその解決法について探偵視点で解説します。
執筆者:波多野 里奈2024年5月31日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
目次
1.法的トラブルの解決
不動産の所有権をめぐる争い
兄弟姉妹の間で「この土地は誰が相続するの?」といった争いがよく起こりますよね。
こういう時は、探偵に依頼して不動産の登記情報を調べてもらうのは一つの方法です。
探偵は詳細な所有権の記録を確認し、正しい情報を提供します。
遺言書の有効性の確認
「おばあちゃんの遺言書って本当に有効なの?」といった疑問がある場合も探偵の出番です。
探偵は遺言書が正当なものであるかどうかを確認するための調査を行い、必要な証拠を集めます。
2.親族間の感情的トラブルの解決
遺産分割の不満
「なんで私だけこの古い家なの?」といった不満が出ることがあります。
探偵に依頼すると、過去の約束や家族間のコミュニケーションを調査し、公平な解決策を見つける手助けをしてくれます。
3.不動産トラブル事例:遺産分割における感情的な対立
背景
ある家族が、亡くなった父親の遺産を巡って対立していました。
遺産には、価値のある不動産や現金、株などが含まれており、特に争点となっていたのは都心に位置する古い一軒家でした。
遺言には特定の指示がなく、法定相続による分割が予定されていました。
問題点
長男のAさんは自身が経済的に貢献してきたと主張し、不動産の大部分を要求していました。
一方、次男のBさんは、「なんで私だけこの古い家なの?」と不満を述べ、現金や株式の方を望んでいましたが、長男からは不動産を引き受けるよう強く求められていました。
探偵の介入
家族の依頼を受けた探偵は、まず遺産の内容とそれぞれの家族構成員の過去の貢献度、関連する法律や条例を調査しました。
さらに、父親と各子供との間の過去の会話や約束、それぞれの経済的状況などを詳しく調査しました。
探偵は特に、父親が生前に次男Bさんに対して「古い家を維持してほしい」という意向を示していたこと、また長男Aさんが経済的な支援をしていたものの、その多くが父親の事業に関連しており、不動産の維持や改修には関わっていなかった事実を発見しました。
解決策
探偵の報告を受け、家族は中立的な立場からの情報を基に再度話し合いを持ちました。
最終的には、古い家は次男Bさんが引き継ぐことにし、代わりに現金や株式は長男Aさんが受け取る形で合意に達しました。
この過程で、探偵が提供した情報が各人の主張の妥当性を判断する上で重要な役割を果たしました。
結論
遺産分割では、法的な側面だけでなく、家族間の過去の約束や感情的な絆も重要な要素となります。
探偵が行う徹底した背景調査は、こうした複雑な問題に対する公平な解決策を見つける上で非常に効果的です。
4.不動産相続に関する無料相談
不動産相続におけるトラブルは多岐にわたりますが、探偵を利用することで多くの問題を解決できます。
法的な問題から親族間の感情的な対立、対人関係のトラブルに至るまで、探偵は頼りになる存在です。
もし相続で困ったことがあったら、探偵に相談してみてくださいね。