この国において、精神疾患により病院に通院・入院している患者は400万人を超えているといわれており、精神病床への入院患者数も約30万人、精神病床は約34万床で、世界の約2割を占めるとされています。
人口当たりで見ても、精神病床が世界的に多いことを背景に、精神医療の現場では長期入院や身体拘束など人権上の問題が山積しており、それを証明するかのように、精神病院から、入院患者が失踪するケースは後を絶ちません。
家出(失踪)人調査
2022年6月5日
目次|精神病院から失踪した患者の捜索
精神病院で何が起きているのか
なぜ“脱走”したのか…
繫華街の駅前にあるメンタルクリニックなどとは別に、入院病棟のある精神病院はたいてい、繫華街や住宅街から離れた場所に立地しています。
これは、昭和の時代(あるいは、それ以前)から続く精神病患者に対する「隔離」という考え方によりものであり、未だ、その名残があることを意味しています。
このような病院施設から、入院患者が“脱走”したとしても、行き先もわからないまま、周辺にとどまることも多く、すぐに見つかって連れ戻されるでしょう。しかしながら、その入院患者がどのような心境で“脱走”に至ったのか。調べる術は、残念ながらありません。
一度入院したら逃げられない?
2020年、精神病院に40年にわたって入院していた、当時69歳の男性が、憲法が定める幸福追求権や居住、職業選択の自由を侵害されたとして国を提訴しました。
1973年に福島県の精神病院に入院し、院内・院外作業も積極的にこなし、症状も改善したにもかかわらず、2011年の東日本大震災による転院まで、退院が許されることがなかったといいます。
この男性の場合、健常者と同じ日常生活が送れる健康状態にもかかわらず、入院生活を強制的に続けさせられ、その人生の大半を“失った”といえます。
「入院治療」の名を借りた人権侵害の現実
旧態依然の体質から抜け出せない日本の医療界
現に2020年、兵庫県神戸市の精神病院で、看護師らによる患者への集団暴行事件が発覚し、患者に対する、虐待行為をはじめ、準強制わいせつ、暴行、監禁などの疑いで逮捕されました。
行方不明者のケアを優先
もちろん、精神病院から逃げ出した患者の安否確認やいち早い確保は第一に考えるべきことです。
しかしながら、そこに至るまで、病院内で何があったのか、どういう心境だったのかに寄り添うことが、最も重要であり、その部分を解決しなければ、同じことの繰り返しとなる可能性が高まるでしょう。
失踪人捜索調査の相談事例
今回の相談内容は、「失踪人捜索調査」になります。人探し専門調査窓口では「失踪人捜索調査」に力を入れている探偵事務所です。
この調査を成功させるには、相手についての情報をわかる範囲でまとめて専門家に相談し、早期対応することが行方を特定する重要な対応になります。
ご依頼者様: | 50代/女性 |
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ご依頼内容: | 失踪調査 |
ご依頼理由: |
入院していた病院から息子が脱走して行方がわかりません。息子は統合失調症という精神疾患で自傷行為などを繰り返したり、被害妄想によって人を傷つけそうになり、精神病院に入院することになりました。 息子が入院してから20日経ったあたりで、病院から連絡が入り、息子が病院を脱走したと連絡が入りました。おそらく公衆電話で電話しているときで、目を離した隙に脱走したとのことです。 すぐに警察に連絡して捜索していただきましたが、息子の情報は入りません。いなくなって3時間ほど経過していて、もうすぐ暗くなって捜索が打ち切られると思い、夜でも活動できる探偵社を探していたら見つけたのでご依頼しました。 |
調査レポート: |
今回の調査は地域も広く、情報も少ないため難易度が非常に高い調となります。病院の場所から街に出るまで距離があり、もしかしたら「協力者がいるかも」と判断し、ご依頼者に「交友関係」を確認したところ誰とも連絡は取っていないとのことでした。 警察も病院周辺の捜索を進めていましたが、目撃情報は入手できていませんでした。もしかしたら「自害」の可能性も考え、少し離れた雑木林を捜索していると暗くなってきたので、ドローン捜索を活用しました。 しばらく進んでいると座り込んでいる男性を発見したので、ご依頼者に連絡をして迎えにきてもらい調査終了となりました。あとで聞いた話によると、ドローンの音が聞こえたときに「逃げられない」と思い座り込んでいたとのことでした。 |
失踪人捜索を依頼したときの費用
失踪人捜索の探偵料金相場
失踪人捜索の料金をチェックするうえで重要なのは、「調査内容(手法)」と「調査員の人数」です。
人数に関しては調査内容にもよりますが、「ローラー作戦」や「聞き込み調査」の場合、多くのエリアを調査できた方が「発見確率」があがり、失踪人に関する情報が得られる可能性が高くなり時間も短縮できます。
他にも失踪人捜索で重要となる「探偵独自の捜索方法」は、全ての探偵に共通するわけではないので事前にご確認ください。
失踪人捜索の費用は、調査員1名1時間あたりの人件費が設定されており、この費用はおよそ5,000円~20,000円と、それぞれの探偵社によって人件費が違います。
これらの料金相場を調べてみて、相場の金額よりも明らかに料金が高くなっていたり、異常に安く設定されていた場合は「理由の確認」が必要です。
気をつけなければならないのは、調査料金や基本料金を安く設定している探偵社です。料金が安い探偵社は、残念ですが料金と見合う程度の調査しかしてくれないことがほとんどです。
当事務所の失踪人捜索調査料金 | 1名1時間 ¥8,300円 (ドローンなどの機材費全て含む) |
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家出(失踪)人調査の依頼方法
事例を踏まえて、失踪人調査についてお伝えさせていただきました。
人権上の問題から精神病棟からの失踪など後をたちません。
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金額相場についても触れていますので、是非とも参考にしてください。
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