認知症の母親が失踪したときの5つのポイントをお伝えします。
高齢化社会となった現在、自分の家族や身内が認知症だという人もそう珍しくなりました。それに伴い危惧すべきなのが、認知症による行方不明者の増加です。
それは近い未来、決して他人ごとではない問題かもしれません。ファミリー調査事務所で紹介している家出(失踪)人調査レポートのご案内を『ご相談から解決』まで、わかりやすくまとめました。
家出(失踪)人調査
2022年6月10日
目次|認知症の母親が失踪したときの対処方法
家族が認知症なったらどうなる?
昨今では認知症患者とその家族ついてテレビやマスコミで取り上げたり、実際に知人などから話を聞く機会が増えました。
しかし、その実情は当事者及び当事者を介護する人にしか、理解しえない切実なものです。
介護する家族の負う負担は、認知症患者の症状や重さによってさまざまになります。
認知症になる原因
認知症を発症する原因は、老化に伴う脳の機能の衰えの一つと考えられ、それ以外の確実な原因は不明とされています。
ただし、発症を誘発する要因としては次のようなことも言われています。
- 生活意欲の低下
- 社会的交流の減少
- 知的活動の減少
- 物事へ興味や好奇心の減少
- 域外の喪失
認知症のリスク
認知症の主な症状としては記憶・判断力の障害などが起こり、社会生活や対人関係に支障が出てきます。
介護する側としては、生活面での物忘れや徘徊、さらに家族という認識もされないなど辛い立場に立たされます。
認知症による家出(失踪)人調査の相談事例
【神奈川県】認知症の母親を探してください!
認知症と診断された母親が突然失踪してしまい行方を探しています。発症して3年が過ぎ、長男である私や孫の顔も忘れる頻度が多くなってきました。
介護している妻に対しては、お手伝いさんか何かだと思っている様子でした。
母は昔から旅行好きでした。特に自然が好きで登山もよくしていました。年齢とともに足腰が弱くなる中、認知症を発症し、杖がないと歩けません。
それでも母は「外へ行きたい!自由にさせてくれ」とせがんで妻を困らせていました。そんな矢先、妻が夕食を作っている隙を狙い、隣の部屋の窓から外へ出て行ってしまったのです。
上着も持たず、携帯、財布も置いて行ってしまったためとても心配です。
失踪して2日が過ぎますが母親が行くであろうと考えられる場所は全て探しましたが情報はありません。手遅れにならないうちに、どうか母親を探し出していただけないでしょうか?
認知症の母親の家出(失踪)調査結果
失踪から日が経っていないものの、足腰の弱っている認知症の高齢い女性の失踪のため、一刻を争います。調査依頼を受け速やかに自宅周辺から聞き込み調査を開始しました。
周囲10㎞以内の人気のない場所での捜索調査も行ないました。調査2日目、自宅から1㎞ほど離れていた場所で目撃情報を入手することに成功しました。
入手した情報は失踪した当日の情報で「おぼつかない様子で歩いている姿を近所で見かけた」との情報を入手しました。
お母様は自然が好きと聞いていたので近隣の公園を全て調べたところ、ご依頼者のお母様を発見しました。
心身ともに衰弱していたものの命に別状はなく、ご依頼者要望によって近くの病院に搬送して今回の調査は終了しました。
調査から1週間後、体調は順調に回復に向かっていますが、再度の失踪を防ぐため、今後入院を検討していますとのご連絡を依頼者からいただきました。
なぜ認知症の人は徘徊をするのか?
認知症による失踪者数の増加
警視庁の発表によれば、年間で約1万7千人が徘徊による行方不明者というから驚きです。10年前は1万人を下回っていたのでその増加率にも驚愕です。
高齢化社会が進み、今後も失踪者は増加していく可能性が高いといわれるなか、いざというとき、自分にできる対策や解決方法を知っておくことが重要です。
認知症の人が徘徊をする主な原因
徘徊による失踪の事案は、命に直結することが多いので一刻も早く見つけ出し安否を確認する必要があります。
徘徊による失踪を防ぐためにも、徘徊する原因を知っておくことは重要です。
- 目的地や自宅が分からず迷ってしまった
- 自分が何をしているのかすら分からなくなった
- 過去にしていた習慣で行きたくなった
- 自分の居場所は他にあると考え出ていきたくなる
その他のさまざまな症状
認知症は、脳の一部(前頭葉)が委縮してしまうことで発症を招くこととも言われており、同じ行動を繰り返し行ってしまう症状が見られます。
行動により、目的もなく同じところをウロウロしてしまい、それが徘徊となってしまうことがあるそうです。
また認知症による幻視や幻聴の症状が出ると、強い不安を持ち、その場から逃げようとして、徘徊することがあります。
認知症で失踪したときの5つのポイント
実際に徘徊により失踪してしまった場合、動揺して頭が真っ白になってしまうかもしれません。認知症を患っている9割は70歳以上です。
事例のケースと同様に、認知症で高齢者という大きなリスクを考慮して、いち早く見つけ出し安全な場所へ保護する必要性があるでしょう。そのために必要な行動を挙げてみました。
持っていった物を確認することで失踪後の金銭面、身体面など考えるうえで参考になります。また、何を持って行ったかによって足取りを掴むきっかけになることもあります。
確認する点としては、重要なのは所持金の確認です。その次が身分証、携帯電話などです。また高齢者であるほど対処面が心配です。寒い時期に上着も着ないで出たことが判明するなら、命の危険も大きくなります。
認知症の場合、家族だけで探そうとして結果的に手遅れになってしまうことがあります。
事例のケースで言えば認知症の母がよく立ち寄っている場所やなじみの店、母親の顔を知っている近所の人などに捜索の応援をお願いすることが不可欠です。
子供が1日以上家出から帰らない場合は、警察に捜索願いを出すようにしましょう。
警察に届け出をすると、捜索願いを出すように言われますが、提出すれば警察もある程度探してくれるはずです。
ただ、必ずしも子どもが家出から帰ってくるとは限りません。捜索願を出す理由としては、聞込みや情報収集がスムーズに行なえる点にもあります。
市区町村や地域包括支援センターや高齢者施設などへ連絡を入れ、相談、捜索の応援をお願いします。
介護士や担当者は、認知症の失踪者本人の普段の様子や症状の特徴などを家族以上によく理解していることがあります。
また認知症での徘徊捜索の経験もあるはずなので、傾向などもわかっている人も多いでしょう。
認知症による徘徊による行方不明者捜索では、早く行動を起こしたほうが判明率が高く、早期に行動し探す出すことで最悪の事態を回避できる可能性が高いことから早めに動くことが大切です。
自分での行方不明者探しや警察での対応に不安を感じたら調査の専門家に依頼することをお勧めします。
探偵事務所の失踪捜索は独自のネットワークを構築しており、あらゆる情報を集められることにより、失踪人を早期に探し出すことが可能です。
失踪人調査を探偵に依頼したときの費用
家出(失踪)人調査の料金相場をチェックするうえで重要なのは、「調査を実地する時間」と「調査員の人数」です。
失踪人調査では、調査員1名8時間(1日)あたりの人件費が設定されており、この費用はおよそ20,000円~50,000円と、それぞれの探偵事務所で人件費の金額が違います。
これらの料金相場を調べてみて、相場の金額よりも明らかに料金が高くなっていたり、異常に安く設定されていた場合は注意が必要です。
ファミリー調査事務所では、失踪人を早急に見つけることを最優先していただくために、専門家にしかできないこと、ご依頼者にしかできないことを明確にすることにより、必要な分だけの調査費用を算出させていただきます。
また、事前に予算をお決めになっている方にも、その予算内でできる効果的な調査をご提案いたしますのでお気軽に申し付けください。
当社の失踪人調査の基本料金 | 1名1時間:8,300円(ドローンなど機材費全て含む) |
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認知症捜索の依頼・相談窓口
認知症による失踪は、繰り返しになりますが、一刻も早く行動を起こすことが判明率が高く、最悪の事態を回避できる可能性が高くなっています。
「大事にはしたくない」という気持ちで誰にも協力を求めない選択が、失踪人にとって致命傷を与えるかもしれません。
自分での失踪人探しや警察での対応に不安を感じたら早急にご相談ください。
他社で断られた案件についても対応いたしますので、現在に至るまでの経緯や状況を詳しくお聞かせください。
認知症の母親の失踪に関するご相談は、お問合せフォーム・電話・メール・ラインにて24時間(土日・祝日問わず)お受けしています。
当日(即日)調査、初動から24時間交代制の調査も可能です。緊急性の高い方は、フリーダイヤルをご利用ください。家出(失踪)人調査の担当者がご対応いたします。
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