「信用調査」は、法人（企業）がリスクマネジメントとして行なう項目の一つになります。
日頃からリスクヘッジを行なっていたとしても、完全にゼロにすることは不可能に近いと言えます。
ですが、「信用調査」を行なうことで、会社へ損害を与える可能性がある人物の採用、企業に起こりえるリスクの回避が可能です。
今回は、中途採用予定の企業が調査した「バックグラウンドチェック」をご紹介いたします。
執筆者：篠原
2023年5月7日
探偵調査歴10年。探偵調査歴15年以上の経験者の指導を受け下積み３年。問題解決してきた、数々の実績・経験を元に徹底的にわかりやすく執筆。
目次
1 – 相談内容
【中途採用者の経歴】運送会社 男性
運送業において、中途採用はよくある事なので今までは特に本人を信用して調べることはしませんでしたが、前回雇った従業員が多くの問題を起こしたせいで多大な被害を受けました。
痛い思いをしましたので、今回から雇う従業員の「信用調査」を行ない、その人物が信用に値するかを判断したうえで雇用することに決め、探偵調査を依頼することにしました。
2 – 調査事例
履歴書情報の確認
まず履歴書に記載されている、本人の氏名・生年月日・住所等の情報が事実かの確認を行ないました。
当たり前の話ですがここに虚偽がある場合、経歴・職歴以前の問題でどんな理由があろうとも即不採用にすべきです。
過去の調査で何度か虚偽が発覚したことがあります。
経歴・職歴の確認
次に出身校や職務経歴書記載の企業に実際に従事していたか、在籍時の勤務態度や周囲からの評価、問題等を起こしていないかの確認です。
一般的に採用（雇用）調査で行なわれる項目のメインになります。
履歴書上は私事の都合と記載されているのに、問い合わせると「懲戒解雇…」というケースが多々あります。
こういう人物を調べずに採用してしまうと、後々大きな問題が発生することになります。
犯罪歴・反社チェック
最後に前科の有無・反社会勢力に属していないかの確認です。
「前科持ち」や「反社会勢力」に属している従業員は、後々トラブルを起こす火種になりえるので、事前に調査してリスク回避を行なうことが必要です。
実家情報
本人と連絡が取れなくなってしまったときの場合を考え、実家の住所を確認しておくことが必要です。
金銭が絡むような仕事に勤務させる場合は、調べておいて損はありません。
3 – 調査費用｜調査結果
調査費用
信用調査の費用ですが、お持ちの情報と調査されたい内容により変動します。
本人の情報だけなのか、万が一を考えて実家まで調べるのか、経歴や職歴の件数によって変わってきます。今回の事例と過去の事例をご紹介します。
今回：
調査目的：中途採用にあたり個人信用
調査期間：10日間
調査料金：550,000円（税込）
過去：
調査目的：中途採用にあたり個人信用
調査期間：3日間
調査料金：132,000円（税込）
※調査時にかかる諸経費（調査に必要な飲食費・滞在費・移動交通費等）は別途ご請求させていただきます。
調査結果
氏名・生年月日・住所・実家情報に間違いはありませんでしたが、職務経歴に関しての虚偽が発覚しました。
前前職で自己都合と記載がありましたが、実際確認したところ横領による懲戒解雇になっておりました。
現在は全て解決しておりしたが、当時は刑事事件まで発展していたそうです。依頼者はその情報により、採用を中止しリスクを回避することができました。
4 – 企業が探偵を雇って信用調査を行なうメリットは？
企業が探偵を雇って信用調査を行なうことには、以下のようなメリットがあります。
・ 正確な情報の収集
探偵は専門的な調査技術を持ち、素早く正確な情報を収集することができるので、雇用する前に候補者の「過去の職歴」「身元確認」「経歴」などを確認することができます。
・ 時間とコストの節約
企業が自分で信用調査を行なう場合、時間とコストがかかります。探偵に依頼することで、調査にかかる時間を短縮し、結果を迅速に得ることができます。
・ 素人にはできない調査
探偵は法的に許可された方法で調査を行ない、情報を集めることができます。これにより、企業は候補者の詳細な背景を調べることができ、問題がある場合には雇用を回避することができます。
・ 候補者の信頼性の確認
企業が探偵に依頼することで、候補者の信頼性を確認することができます。これにより、企業は雇用に伴うリスクを最小限に抑えることができます。
・ 法的問題を回避
探偵調査は法的に許可された方法で行なわれます。企業が自分で行なう場合には、プライバシーの問題や法的な問題が生じることがあります。
探偵に依頼することで、法的問題を回避することができます。
5 – 探偵調査の利用方法
以下の手順になります。
5-1 問題の整理と目的の明確化
探偵調査を利用する場合、調査の目的や問題を整理し明確にすることが大切です。
例えば、どのような理由で不正を疑い、証拠を入手したいのかなどです。
5-2 無料相談の活用
電話・メールにて専門家にご相談ください。現状の状況を専門家に伝え、どのような調査が必要かなど判断いたします。
5-3 調査の依頼
面談にてさらに詳しい詳細を伺い、調査の詳細（方法・日数など）を策定し、お見積りをご提案いたします。
内容にご納得頂けましたら、契約書を交わし依頼の成立です。探偵は調査企画を作成し、調査を開始します。
5-4 調査費用の支払い
契約書面上に調査費用が記載されています。企業は書面上に記載の調査費用を支払います。
5-5 調査の実施
探偵は、調査企画に基づき調査の方を実施します。現状の調査状況などこまめに情報共有をいたします。
5-6 調査結果の報告
調査終了後、調査結果の報告書を提出します。報告書には、調査時の内容や結果が記載されています。
報告書を元に、企業は必要な対策を講じることができます。
6 – 中途採用者の信用調査でお悩みの方へ
ファミリー調査事務所相談窓口
どの企業にとっても事業を運営するには人材が不可欠です。問題のある従業員を雇いたい企業は無いはずです。
従業員の採用（雇用）前の信用調査は、リスクの回避に繋がり、万が一問題が発生しても軽減や対応策を講じることが可能となります。調査して損をする企業はありません。
ファミリー調査事務所は、さまざまな従業員採用（雇用）に関する知識と経験がありますので、トラブルを未然に防ぐためのお役に立てるかと思います。
お悩みの方は、まずは無料相談をご活用ください。
