防犯カメラで犯人を特定できないことも多く、決定的な証拠には探偵による調査が必要です。
嫌がらせやいたずらに悩む方へ、探偵が行う証拠収集・対策手法を紹介します。
防犯カメラの限界|なぜ犯人が特定できないのか
顔が映らない・時間がズレているケース
「せっかく防犯カメラをつけたのに、犯人の顔が映っていなかった…」というご相談は少なくありません。
最近では、加害者がマスクやフード、帽子などで顔を完全に隠すことが増えており、本人の特定が非常にむずかしくなっています。
また、防犯カメラが反応するのは動きがあった瞬間だけという機種も多く、カメラの死角から接近されたり、通過後に嫌がらせをするなど、巧妙な手口もあります。
たとえば、ポストにゴミを入れられる、車に傷をつけられるといったケースでも、決定的な瞬間は映っていないことがほとんどです。
さらに、カメラの時刻設定がズレていると、証拠の信ぴょう性も問われかねません。
このように、防犯カメラは「何かが起きた」という証拠にはなっても、誰がやったのかという加害者の特定には限界があります。
▼その弱点を補うのが、探偵による張り込みや追跡調査です。
防犯カメラは必須!補うのが探偵
防犯カメラは、嫌がらせやトラブルの“初期証拠”を残す手段として非常に重要です。
設置することで「監視されている」と相手に伝える
けん制効果もあり、抑止につながることもあります。
しかし、実際の嫌がらせ行為の多くはカメラの死角や録画外のタイミングを狙って行われます。
つまり、カメラだけでは不十分な場面が多いのが現実です。
その「見えない時間」や「証拠が足りない部分」を補うのが、探偵の調査力です。
張り込み・追跡・行動パターンの分析など、人の手と判断力があるからこそ得られる証拠があります。
防犯カメラと探偵を組み合わせることで、一時的な抑止から、根本的な解決へとつなげることができます。
悩みを我慢せず、早めの対策をおすすめします。
カメラ設置の注意点
防犯カメラを設置するだけで安心…と思いがちですが、いくつかの落とし穴があります。
設置場所や角度をまちがえると、大事な瞬間が映らないこともあるのです。
まず、死角をつくらない配置が大切です。玄関前や駐車場など、被害の出やすい場所をしっかりカバーするようにしましょう。
カメラの画角や録画範囲もチェックが必要です。
また、夜間の映り方にも注意が必要です。赤外線機能がないカメラでは、暗い場所で犯人の姿がまったく見えないこともあります。
さらに、設置するだけで満足してしまうケースも要注意。録画の保存期間や日時設定を見直さないと、いざという時に証拠にならないことも。
防犯カメラは「証拠を残す」ための道具です。だからこそ、設置の段階から慎重に。必要に応じて、調査のプロである探偵にアドバイスを求めるのもおすすめです。
犯設備士の探偵が行う防犯対策を進める理由
防犯設備士の資格をもつ探偵は、防犯のプロとして専門的で総合的な対策を行うことができます。
犯人を特定するだけでなく、再発防止までを見据えた提案ができるのが強みです。
対策内容はご相談内容や環境によって変わりますが、代表的なサポート例を紹介します。
セキュリティ診断
まずは現在の防犯状況をチェック。どこが弱点なのかを洗い出し、必要な対策を明確にします。
防犯カメラの最適設置
映したい場所にしっかり映るよう、角度・位置をプロが調整。抑止力と証拠力の両方を高めます。
デジタルセキュリティの強化
自宅や会社のパソコン・スマホを守るため、セキュリティソフトの導入もサポート。データの漏えいや不正アクセスを防ぎます。
人物調査と信用確認
気になる相手がいる場合、その背景や交友関係を調査します。反社会的な関係性の有無もチェックできます。
見えない監視による抑止
一定期間、特定の場所を静かに監視。ストーカー被害や社内不正などに有効な手段です。
安心のアフターフォロー
対策後も継続的な見守りと再診断を行い、防犯の強化をサポート。不安が再燃しないよう寄り添います。
防犯設備士の探偵は、こうした対策を一人で実施することも、専門チームと連携して動くこともあります。
最適な方法は、状況や被害内容によって変わります。まずは今の不安をお聞かせください。
探偵の証拠収集と防犯設備の比較
探偵の証拠収集
- 柔軟性:探偵は様々な状況や目的に応じて調査方法を変えることができます。
- 総合的な分析:探偵は証拠だけでなく、関連情報も収集し、それらを総合的に分析する能力があります。
- 人的要素:詳細なインタビューや尾行、潜入調査など、人的要素が必要な場面で強みを発揮します。
- 法的効力:正確な手続きとドキュメントにより、法的な証拠としての価値が高い場合があります。
- コスト:探偵の調査は専門的なスキルと時間が必要なため、一般的には高額です。
防犯設備
- 監視:防犯カメラやセンサーは24時間動作しているため、常に監視が可能です。
- 物的証拠:高画質のカメラが証拠となる画像や動画を提供できます。
- 抑止効果:防犯設備の存在自体が犯罪を抑止することがあります。
- 維持コスト:初期設定後は維持コストが比較的低く、長期的には経済的かもしれません。
- 限界:遠隔地での調査、詳細な人物分析、動機や背景の解明など、防犯設備だけでは不可能な調査もあります。
結論
探偵の証拠収集は柔軟で深度がありますが、コストがかかる場合が多いです。
一方、防犯設備は常時監視が可能で、一定の抑止効果もありますが、複雑なケースでは限界があります。
ケースによっては、これらの方法を組み合わせることで最も効果的な結果を得られるでしょう。
犯人特定までの流れ
犯人を特定するまでの流れは、状況や証拠の有無によって異なります。以下はよくある一般的な調査の手順です。
1. ご相談と事前確認
最初に依頼者との面談を行い、被害の内容や状況を詳しくヒアリングします。証拠の有無や目撃者の存在などもこの段階で整理します。
2. 調査プランの立案
どのように調査を進めるか、具体的な方法やスケジュール、必要な調査員の数などを決定します。
3. 調査の実行
- 監視:加害者が現れる可能性の高い場所で張り込みを実施
- 技術分析:防犯カメラや映像資料の精査
- 背景確認:関係人物の経歴や行動履歴の調査
- 証言収集:目撃者や関係者からの聞き取り
4. 調査結果のご報告
調査が完了したら報告書を作成し、証拠や調査内容をわかりやすく説明します。必要に応じて写真・映像データも添付します。
5. アフターフォロー
調査後も、防犯強化や追加調査のご提案など、継続的なサポートを行います。
状況に応じて柔軟に対応いたしますので、お困りの際はまずはご相談ください。
防犯機器の提案から実際の解決事例まで
こちらでは、私たちの事務所で解決に導いた二つの事例を紹介します。
事例1:近隣からの嫌がらせと盗難

近所の人たちからつきまとわれたり、悪口を言われています。さらに、最近は自宅の庭にごみを投げ込まれる事件も発生しました。証拠集めと犯人特定をお願いします。

ゴミが投げ込まれたという事で、防犯カメラとセンサーを設置しました。さらに近隣の聞き込みを行い、怪しい人物を特定。その後、問題は解決しました。
事例2:ストーキングの被害

ストーキングの被害にあっています。防犯カメラがあっても、犯人が壊す可能性がありますし、出先では効果がありません。さらにエスカレートするのではと不安です。

ストーキングの被害が帰宅時が多いとの事でしたので、勤務先から自宅までの尾行調査を行ないました。
犯人は、勤務先に現れてから一度離れ、先回りして自宅付近の公園で待機していました。勤務先での監視は探偵調査にて証拠収集、自宅付近でのうろつきは隠しカメラにて撮影し、ストーキングの証明に成功し、警察にて対応してもらいました。
お問い合わせはこちら
嫌がらせ問題、解決はファミリー調査事務所にお任せください!
男女問わず、多様な専門家がお待ちしています。
防犯対策に特化したプロフェッショナルが、あなたの問題解決を全力でサポートします。気軽にご相談ください。
※特定の調査員(防犯設備士や女性調査員など)を希望する場合は、事前にお知らせください。

執筆/監修者:山内 和也2025年5月14日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。