「どうやって対策すればいい?」
スマホを使っていると、盗聴されているように感じることがあります。
実際に盗聴されていると大きな被害に繋がるため、確実に対処をすることが大事です。
本記事では、実際に探偵事務所に寄せられたスマホ盗聴の相談事例や、対策方法について解説します。
ぜひ最後までチェックしていただき、スマホ盗聴によるトラブルを解決しましょう。
目次
スマホで盗聴されることはある?
スマホで盗聴されるケースは決して珍しくありません。
盗聴にもさまざまな種類がありますが、スマホを使った盗聴は近年特に増えています。
- コンセントなどに隠された盗聴器で音声を電波で盗聴
- 小型のボイスレコーダーを使った盗聴
- スマホのレコーダーアプリを使った盗聴
- スマホ内の監視アプリによる盗聴
- スマホがウイルス感染することによる盗聴
当事務所にも「盗聴されているかも」という相談が多数来ますが、調査をしてみると実際に被害に遭っているケースが多いです。
そのため、盗聴されているように感じた場合は、正しく対処をして被害の拡大を防ぐことが大事です。
今この瞬間も盗聴され続けているかもしれないので、早急な対応を進めましょう。
実際にあったスマホ盗聴の相談事例
実際にあったスマホの盗聴に関する相談事例を紹介していきます。
ご自身のケースと重なるものがないかチェックしてみてください。
預かっていたスマホでレコーダーアプリが起動していた
盗聴者:相談者の知人
盗聴方法:スマホのボイスレコーダー
対処:知人にスマホを返却する
知人から一時的に預かっていたスマホで、レコーダーアプリが起動されていたという事例です。
相談者の内情を探る目的で、録音機能が意図的に使われたのだと推測されます。
録音された内容によっては、このような行為はプライバシーの侵害にもなりえます。
しかし本事例では、相談者が状況に気づきながらも深追いせず、そのままスマホを返却したため、証拠の確保ができませんでした。
結果的に法的対応には至らず「今後は知人との関係を断つ」という選択が現実的な対処となりました。
このようなトラブルを避けるには、録音機能のある機器を安易に預からないことが大事です。
スマホではなく自宅内に盗聴器が仕込まれていた
盗聴者:相談者の元交際相手
盗聴方法:自宅内の盗聴器
対処:証拠を確保し警察へ相談
相談者はストーカー被害に遭っており、帰宅時間を把握されている状態でした。
スマホの通話内容を盗聴され帰宅時間がバレていると考え、調査依頼をされています。
調査の結果、音声の発信源はスマホではなく、室内に仕掛けられた盗聴器と判明しました。
さらに、盗聴器を仕掛けた人物は、相談者の元交際相手であることも明らかになりました。
仕掛けられた盗聴器を証拠として警察に相談した結果、最終的にはストーカー規制法に基づいて「禁止命令」が出されています。
警察は証拠がなければ動いてくれない可能性が高いため、正しく対処をして証拠を確保することが大事です。
スマホを使って家庭内で盗聴されていた
盗聴者:相談者の配偶者
盗聴方法:スマホの録音アプリによる盗聴
対処:弁護士と連携し法的対応
相談者の配偶者が、普段使っていないスマホの録音アプリを用いて、家庭内で盗聴が行われていた事例です。
相談者が自宅の掃除をしているときに、見慣れないスマホを見つけたことで盗聴の事実が発覚しました。
夫婦間でも、当事者が1人でいるプライベートの時間に盗聴することはプライバシー侵害とされるケースがあります。
本事例では、スマホ発見後すぐに相談をしたことで、過去の録音データも含めて証拠の確保ができました。
そのため、最終的には弁護士と連携して、法的対応の検討に至っています。
監視アプリなどを導入され盗聴されていた
盗聴者:不明
盗聴方法:監視アプリによる盗聴
対処:証拠保全・機種変更
本人の知らないうちに、監視アプリがインストールされていたという事例もあります。
監視アプリとは、スマホを遠隔操作して通話内容・位置情報・メッセージ履歴などを取得できるアプリのことです。
盗聴者の特定はできなかったものの、本人に近しい人が隙を見てアプリをダウンロードしたと推測できます。
発見後は証拠としてアプリのスクリーンショット・通信履歴・操作記録などを保存したのち、スマホロック機能の優れた機種に変更をしています。
スマホは確実にロックをかけ、勝手に操作されないよう設定することが対策として有効です。
盗聴を疑うべき主なサイン
盗聴は日常のさまざまなサインから察知できます。
以下に盗聴を疑うべき主なサインをまとめたので、参考にしてください。
通話中に雑音・ノイズが走る
通話中に原因不明のノイズやハウリングが頻繁に発生する場合、盗聴や不正な通信の影響が疑われます。
監視アプリの中には、普段は表示されず、通話中にのみ起動して録音がされるものもあります。
そのため、録音・傍受を行う不審なアプリが起動していないかチェックしてみてください。
また、身に覚えのないBluetoothやWi-Fiが自動接続されていないか、ネットワーク設定を見直すことも対策のひとつです。
原因の判明は自力では難しいので、こうした状況が続く場合は探偵の専門調査も活用してください。
身の回りで連続して不審な出来事が起こる
身の回りで連続して不審な出来事が起こる場合も盗聴を疑いましょう。
主な例としては以下の通りです。
- 特定の人しか知らない予定を別の人が知っている
- 在宅時間や移動先を第三者(ストーカー等)に把握されている
- 見覚えのないログイン履歴や通知がスマホに届く
- 家の中のものの位置がわずかに変わっている
似た事象が繰り返されるときは、スマホや周辺環境に不審なアプリ・機器がないか確認してください。
盗聴はプライバシー侵害といった被害だけでなく、活動時間を把握され空き巣に繋がる可能性も否めません。
このような少しの違和感だけでは警察は動いてくれないケースが多いので、探偵への相談を検討してください。
マイク・カメラ使用中のマークがオンになっている
スマホは録音をしていると、画面上部にマイクが使用中であることを示す小さなマークが表示されます。
- iPhone:カメラ使用時は緑・マイク使用時は橙のマーク
- Android:カメラ・マイク使用時に緑のマーク
操作していないのにマークが点灯している場合、監視アプリによってバックグラウンドで録音・録画アプリが動いていると考えましょう。
また、他人から預かったスマホにマークが点灯している場合、意図的に録音していると推測できます。
身に覚えのないアプリがインストールされている
スマホに、本人がダウンロードした覚えのないアプリが入っている場合は注意が必要です。
監視アプリは、見た目がカレンダーやユーティリティなど無害なツールに偽装されていることがあります。
そのため、一度すべてのアプリを起動して問題ないかチェックしましょう。
スマホの不具合が多い
監視アプリがインストールされていると、スマホにさまざまな不具合が発生することがあります。
バッテリーの減りが異常に早くなったり、発熱が続いたりするのは、バックグラウンドで録音や通信が行われている可能性が高いです。
ほかにも、以下のような不自然な動作が続く場合は、スマホがウイルス感染しているかもしれません。
- アプリが勝手に起動する
- 画面が一瞬暗くなる
- 操作していないのに通知音が鳴る
不審なアプリや設定が絡んでいないかを一度チェックしてみましょう。
端末の老朽化やOSのエラーでも不具合は起こり得るので、近くのスマホショップへ行き、診てもらうのも一つの手です。
スマホ盗聴されていると感じた時に取るべき対応
スマホ盗聴されていると感じた場合は、以下の流れで対応を進めていきましょう。
それぞれ解説していきます。
1. 盗聴器・スマホのボイスレコーダー・アプリを探す
まずは、自宅周辺に不審な機器がないかを確認しましょう。
一般的な盗聴機器に限らず、スマホのボイスレコーダー、監視アプリで盗聴されていることもあるので、広い視点でチェックしてください。
- アプリ一覧に不審なものがないか
- スマホのボイスレコーダーに身に覚えのない音声がないか
- 見慣れないUSB・ボールペンなどがないか
- 購入した覚えのない電源タップがないか
小型の盗聴器は外観が家電の部品やボールペン等の小物に似せられていることが多く、見分けるのは難しいです。
確実に調べたい場合は、盗聴器発見器の使用や、専門業者・探偵への調査依頼を検討しましょう。
2. 必要に応じて探偵に相談する
以下のようなケースでは探偵に相談しましょう。
- 自分で盗聴や監視アプリの有無を判断できない
- 犯人が分からない
- 今後の対応が分からない
探偵は、専用の機器を使って盗聴器や不審な電波の有無を調査できます。
また、スマホの操作履歴や録音アプリの稼働状況、相談者の生活状況・友好関係をヒアリングし、盗聴者を推測することも可能です。
探偵は証拠を収集して、今後の法的対応につなげられるのが強みの一つです。
証拠がなくなってしまう前に相談だけでもしておきましょう。
3. 犯人を推測する
盗聴の可能性が高いとわかった場合、今後の対応を決めるため犯人を推測することが重要です。
まずは、部屋に自由に出入りできる人や、隙を見てスマホを触れる人をリストアップします。
ただし、赤の他人が犯人の可能性も十分あるので、広い視野で推測することが大事です。
なお、確証がない段階で相手を直接問い詰めると、証拠を消されてしまう可能性があるので避けましょう。
4. 今後の対応を決める
犯人が確実に分かっている場合は、犯人に対して今後どのような対応をするのか決めましょう。
被害を感じている場合は、弁護士に慰謝料請求等できないか相談してみてください。
友人が盗聴していた場合は、縁を切るのか、事情を聞くのか、といった判断をします。
家庭内で盗聴があった場合も、理由を聞いたり、離婚を突きつけたりと、対応の仕方は人それぞれです。
盗聴のショックによって冷静な判断が難しいこともあるため、探偵や弁護士と相談しながら対応を決めることをおすすめします。
スマホ盗聴に関して覚えておきたいポイント
スマホ盗聴は身近に起こるケースが少ないため、思わぬ勘違いをしがちです。
以下に事前に覚えておきたいポイントをまとめたので、チェックしておきましょう。
盗聴自体は違法・犯罪ではない
実は、盗聴という行為そのものを直接的に処罰する法律は、日本には存在しません。
盗聴が違法に問われることはありますが「盗聴罪」といった明確な罪名はなく、内容や手段によって他の罪が適用される形になります。
- 盗聴器設置のために他人の住居に侵入…住居侵入罪
- 盗聴内容をネット上に流す…名誉毀損罪・プライバシー侵害
- 盗聴内容を使って脅す…脅迫罪
つまり「盗聴=即逮捕」ではなく、誰が・どこで・どうやって行ったかに応じて、違法性が判断されるということです。
どちらにしても証拠がなければ、法的対応は取れません。
そのため、まずは証拠を確保したうえで、弁護士に相談して違法性を確認することが重要です。
基本的に初期化はしてはいけない
スマホの不具合や不審なアプリが見つかった場合でも、すぐに端末を初期化するのは避けましょう。
盗聴の証拠となるアプリ・ログ・通信履歴などは、初期化によってすべて消去されてしまい、法的対応が困難になります。
証拠がなければ警察や弁護士は動けず、加害者の特定や損害賠償の請求ができなくなります。
初期化や設定変更は、証拠保全を済ませたうえで、専門家の指示に従って進めましょう。
会話内容が広告に出ても盗聴とは無関係
「最近話した内容が広告に出てきたので、スマホに盗聴されているのでは」と感じる人は多くいます。
しかし、現時点で主なスマホOS(iOSやAndroid)やアプリが、日常会話を常時録音して広告に活用しているという事実は確認されていません。
スマホは検索履歴・閲覧ページ・位置情報・SNSでの投稿など、ユーザーの行動履歴をもとに広告が最適化されていきます。
つまり、あなたが「より興味を持ちそうな広告」を表示するため、喋った内容と偶然一致しやすくなっているということです。
スマホ盗聴に関するよくある質問
探偵に相談・調査する場合の費用は?
費用は内容次第で幅広く10万円〜100万円です。まずは、どのような調査・対応が必要なのか、無料相談にて確認しましょう。
スマホショップに行けば盗聴されているか分かる?
基本的にショップでは専門的な盗聴調査は行いません。そのため、根本的な解決には繋がりにくいです。とはいえ、端末の状態は確認してくれるので、単にスマホの不具合が多いだけなら一度スマホショップに診てもらうのは一つの手です。
警察に相談すれば解決できる?
証拠が揃っていれば動いてもらえる可能性があります。スクショや機器の写真を整えて相談しましょう。
スマホ盗聴を防止する設定はある?
ロックを強化して、誰にもパスコードを教えないことが重要です。ウイルス感染によってスマホ盗聴されるケースもあるので、不審なサイトにアクセスしないよう心がけましょう。
スマホ盗聴されたらどうなる?
通話や生活情報が第三者に漏れるおそれがあります。外出時間を把握され、空き巣の被害につながるリスクもあるため、早めの対処が大切です。
スマホ盗聴でお悩みならファミリー調査事務所にお任せください
スマホ盗聴は、気づきにくく、証拠が残りづらい行為であるため、個人での判断や対応が難しいです。
ファミリー調査事務所では、スマホや自宅まわりの盗聴・盗撮に関する調査をしております。
盗聴機器の検出、証拠保全、犯人の推測など、盗聴にまつわるさまざまな対応が可能です。
また、弁護士との連携もしており、必要に応じて盗聴問題に強い弁護士を紹介いたします。
まずは無料相談をご利用ください。状況を丁寧にヒアリングし、調査の必要性や対応方法をご案内いたします。

執筆者:米良
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。