「家出人はどのように探せば良い?」
「すぐに見つかる探し方が知りたい」
本記事ではこのように考えている方に向けて、家出人の探し方を解説します。
家出人の捜索経験が豊富な探偵が、現場で見てきた実情を踏まえて、家出を理由別に最適な探し方をお伝えします。
より正確な探し方を理解し、一刻も早く家出人を見つけましょう。
目次
家出人を探す際に最初にすべきこと
まずは家出人を探す際の基本的な部分を解説します。
家出というのは、単純に探せば良いだけではありません。
基本を理解し、どのように探し対処をするべきなのかを考えましょう。
家出か失踪・誘拐か見きわめる
まずは、家出なのか、失踪や誘拐などの危険な状況なのかを見きわめることが大切です。
たとえば、別れ話のもつれから恋人が家出をした場合は緊急性は低いです。
対して、心身良好な子どもが突然、門限を過ぎても一向に帰ってこなくなった場合は、誘拐の可能性があるため、一刻も早い捜索が求められます。
状況を見きわめて、正しい対処ができるようにしましょう。
家出の理由を推測したうえで探し方を決める
誘拐ではなく、自発的に家を出た場合は、家出の理由を推測しましょう。
家出の理由が分かれば、より適した探し方を決めやすくなります。
たとえば小学生の子どもを叱った直後なら、近くの公園や商業施設にいる可能性が高いです。
恋人と喧嘩や別れ話をした直後なら、実家に帰っていたり友人宅に泊まっていたりします。
探し方の精度を高めるために、家出の背景を振り返ってみましょう。
警察への届出と探偵への相談は併用がベスト
家出が発覚したら最寄りの警察署に「行方不明者届」を提出しましょう。
特に未成年者や高齢者、持病がある方などは「特異行方不明者」として早期対応してもらえる可能性があります。
ただし、警察は「本人の意思による家出」と判断した場合、積極的に捜索を行わないこともあります。
そのため、警察へ届出をすると同時に、探偵にも速やかに相談して捜索を始めておくことが大事です。
初動の段階から両方を活用することが、早期発見につながる大きな鍵となります。

家出人の探し方を理由ごとに解説
家出をした理由や状況ごと適切な探し方は異なります。
積極的に探す必要がないケースもあれば、一刻も早く探偵による捜索が求められる場面もあります。
以下に家出人の探し方を理由・状況ごとにまとめたので、該当するケースをチェックしましょう。
子どもを叱って家出した場合
- 自宅近くの公園
- 商業施設
- 祖父母の家
- 仲の良い友人宅
叱られた直後に子どもが家出した場合は、比較的近くにいる可能性が高いです。
自宅周辺の公園や商業施設など順に確認しましょう。
マンションなら、駐輪場やエントランス、非常階段など、想像以上に近くにいることも珍しくありません。
なお、子どもがスマホを所持している場合、探す側が感情的になったメッセージを不用意に送ると、本人がさらに帰りにくくなることがあります。
そのため、メッセージを送る際は、慎重に文章を考えましょう。
探偵に依頼すれば、行動範囲や交友関係をもとに、周辺の聞き込みや張り込みを実施し、早期発見につなげることが可能です。
子どもの不登校・いじめ・交友関係が背景にある場合
- 最寄り駅
- 駅ビル
- 商業施設
いじめや交友関係のトラブルが原因で家出した場合、本人は強いストレス状態にあり、精神的にも追い詰められている可能性があります。
このようなケースでは、信頼できる人が近くにいないことも多く、親や教師、既存の友人と距離を置こうとする傾向があります。
場合によっては自殺も考えられるので、警察・探偵に依頼して早急に捜索を進めましょう。
特に10代は飛び降りや飛び込みが自殺手段としての割合が多いので、最寄り駅や駅ビルなどは張り込んで予防しておきたいです。
本人のSNS、位置情報、自宅にあるメモなどは重要な手がかりとなるので、見逃さないようにしましょう。
子どもの受験・進路ストレスが引き金の場合
- カラオケ・ゲームセンター
- 商業施設
- ネットカフェ
受験や進路に対するストレスから家出した場合、本人は強い重圧感を感じています。
そのため「勉強から離れたい」「責任から逃れたい」という心理状態にあることが多いです。
行き先としては、気を紛らわせたり一人になれる施設を無意識に選びやすく、カラオケやネットカフェなどに長時間滞在することもあります。
親の期待がプレッシャーになっていることもあるため、スマホでメッセージを送る際は、言葉を慎重に選びましょう。
とはいえ、捜索が難航するほど受験勉強の時間がなくなっていくのも事実です。
家族だけでは捜索が難しいと感じたら、探偵に依頼してより早期の発見を目指しましょう。
恋人と喧嘩・別れ話の直後に家を出た場合
- 恋人の実家
- 恋人の友人宅
- コンビニの駐車場(車中)
- ネットカフェ等の泊まれる場所
恋人と喧嘩・別れ話の直後に家出した場合は、突発的な感情から動いているケースがほとんどです。
そのため、緊急性は低く、警察や探偵に捜索を依頼する必要性は低いです。
また、恋人同士の喧嘩では、お互いに冷静になる時間が必要なことも多く、すぐに探し出すことが最善とは限りません。
一旦冷静になったうえで、家出した恋人を探したい場合は、相手の実家や共通の友人に連絡をしてみましょう。
車を持っている場合は、落ち着ける場所を求めてコンビニの駐車場で一晩を過ごすほか、ネットカフェなどに入って連絡を絶つケースもあります。
不倫発覚・家庭不和のあとに連絡が途絶えた場合
- 配偶者の実家
- 配偶者の友人宅
- 不倫相手の自宅
- 近隣のホテル
ご自身の不倫発覚・家庭不和のあとに連絡が途絶えた場合は、配偶者は実家に帰っているケースが多いです。
離婚に発展することもあるので、今後も結婚生活を継続させたいなら、早期に探して和解の手掛かりを掴みましょう。
なお、配偶者の不倫が発覚した場合は、その不倫相手の自宅に行っている可能性もあります。
不倫の確実な証拠がつかめていない場合は、このタイミングに探偵に依頼することで、法的に有効な証拠を確保できることもあります。
原因がはっきりしているため、捜索の緊急性は低いですが、相手の不倫が原因なら探偵に依頼して証拠確保を検討してみましょう。
職場トラブル・退職直後に行方が分からない場合
- ネットカフェ等の泊まれる場所
- 友人宅
- 最寄り駅
- 駅ビル
職場トラブルや退職をきっかけに家出した場合、本人は「現実から離れたい」という逃避の心理が働いていることが多いです。
そのため、現実逃避しやすいネットカフェや友人宅などを重点的に探してみましょう。
また「心配だから警察や探偵に探してもらう」という旨のメッセージを送るのも一つの手です。
一次的に現実逃避をしているだけなら返信をもらえる可能性が高いです。
返信がない場合は、苦悩から自殺を考えている可能性があるため、探偵や警察の力を借りて早急に捜索しましょう。
特に最寄り駅や駅ビルなど自殺リスクの高い場所は、探偵の力を借りて張り込みしておきたいです。
メンタル不調(うつ等)が疑われる場合
- 自宅周辺
- ネットカフェ等の泊まれる場所
- 最寄り駅
- 駅ビル
うつなどのメンタル不調が原因で家出した場合、本人は行動力が乏しいため、遠方に移動せず自宅周辺で過ごしている可能性が高いです。
まずは自宅周辺や、散歩がてら立ち寄れるような場所を優先的に確認しましょう。
人との接触を避けたい心理から、ネットカフェのような一人で長時間過ごせる場所にいることもあります。
自殺の危険性も否定できないため、探偵や警察に相談し、早期の発見に努めたいです。
最寄り駅や駅ビルなど、自殺リスクの高い場所の張り込みは怠らないようにしましょう。
認知症の家族が外出から戻らない場合
- 自宅周辺
- 慣れ親しんだ場所
- 行きたいと話していた場所
認知症の方が外出先から戻らない場合、行動範囲が読めず、捜索が難航しやすいです。
初期段階では、自宅からそう遠くない場所にとどまっている可能性が高いため、まずは自宅周辺を重点的に探すことが重要です。
昔住んでいた自宅周辺、散歩ルートなど、本人にとって「慣れ親しんだ場所」も探してみてください。
また「○○に行ってみたい」「前に○○へ行った」と話していた場所に向かうこともあるので、普段の会話内容を思い出して候補地を洗い出しましょう。
認知症の家出は、時間が経過するほど移動距離が広がり、交通事故や体力低下によるリスクが高まるため、初動の早さが肝心です。
探偵や警察に相談すれば、地域一帯の聞き込みや移動経路の確認、カメラ映像の確認依頼など、早期発見につながる対応を取れます。
SNSで不穏な書き込みがあった場合
- 最寄り駅
- 駅ビル
- 自殺リスクの高い場所
SNSに自殺や死をほのめかす投稿があった場合、強い精神的危機にある可能性が高いため、迅速な対応が求められます。
投稿内容に具体的な地名や写真、背景が写っている場合、それを手がかりにして場所を特定し、早急に捜索範囲を絞り込みましょう。
スマホやSNSで本人にメッセージを送る際は、責める言葉や感情的な表現を避け、相手を安心させる内容を慎重に選んでください。
緊急性が非常に高いため、探偵や警察に即時相談し、複数人で確認・張り込みを行うことが自殺防止につながります。
スマホを家に置いて家出した場合
- 自宅周辺
- 最寄り駅
- 駅ビル
自宅にスマホを置いたまま外出するケースは限られており、通常の家出よりも緊急性が高いです。
近くのコンビニ等に向かった際に熱中症になった、あるいは家の周辺で不審者に遭遇し誘拐されたなど、突発的なトラブルの可能性も考えられます。
スマホ以外にも、本人の財布や鍵などから、外出の準備状況を細かく把握すると、行動パターンの推測がしやすくなります。
また、自殺の意図から「もうスマホはいらない」と考えたうえで、スマホを置いて出ていくこともあるでしょう。
そのため、自殺リスクの高い場所を早急に確認し、張り込みをすることも重要です。
ただちに警察へ行方不明者届を提出し、探偵の力を借りて周辺の聞き込みや張り込みを同時に進めましょう。
家出人を探す際に覚えておきたいポイント
家出をされてしまうと、混乱して現状を正しく把握できなくなることが多いです。
以下に重要なポイントをまとめたので、これらだけでも理解して着実に捜索を進めましょう。
位置情報共有アプリを使えば場所を特定できることがある
家出人がスマホを持って出ている場合、位置情報共有アプリを使って現在地を把握できる可能性があります。
位置情報共有アプリの代表的なものとしては「iPhoneを探す」「Googleマップの現在地共有」などがあります。
事前に設定されていればリアルタイムで位置情報の確認が可能です。
位置を特定できれば、その場所に行くことですぐに家出人が見つかるでしょう。
ただし、家出人自身が意図的に設定を解除している場合や、そもそも位置情報の共有設定をしていなかった場合は特定できません。
警察は動いてくれない場合もある
家出人を探すうえで、警察に頼ることは重要ですが、すべてのケースで積極的に動いてもらえるわけではありません。
警察が本格的に捜索を行うのは、命の危険があると判断される「特異行方不明者」に該当する場合です。
- 未成年
- 高齢者
- 持病がある人
- 自殺の兆候がある人
自主的と思われる家出や、喧嘩・トラブルがきっかけの一時的な離脱と判断された場合は、警察は「届出を受理するのみ」で、積極的な捜索はされません。
そうした場合は、探偵に相談して、民間でできる調査を早期に進めることが現実的な対応策となります。
家出が発覚してからすぐに動くことが大事
家出発覚直後の行動は、その後の捜索結果に大きく影響します。
時間が経過するほど家出人の行動範囲は広がり、目撃情報も失われていくため、迷わず早めに動き出すことが重要です。
恋人と喧嘩して家出に発展した場合は、放置も選択肢の一つですが、このような例外を除けば即捜索が原則です。
「一晩待ってみよう」「そのうち帰ってくるかもしれない」と様子を見るのではなく、最初の数時間が最も重要であることを意識しましょう。
家出人を探す際は探偵へ依頼を!メリットを解説
家出人を探す際は探偵への依頼を強くおすすめします。
以下に探偵のメリットをまとめたので、依頼をするべきか迷っているならぜひチェックしてください。
家出理由に関係なく捜索してもらえる
警察の場合、家出人の年齢や家出の理由によっては積極的に動いてもらえないケースがあります。
一方で探偵は、家出の理由を問わず、依頼者の希望に応じてすぐに捜索を開始できます。
喧嘩や進路の悩みなど、一見深刻ではない理由でも、時間が経てば本人の安全が脅かされる可能性は否めません。
家出理由に関係なく迅速に対応できる探偵の柔軟さは、大きな利点といえます。
経験豊富で独自の調査ができる
探偵は、これまでの豊富な捜索経験をもとに、状況に応じた柔軟な調査を行えます。
家出人の年齢や性格、家出理由などから行動パターンを分析し、実際に立ち寄りそうな場所を絞り込んで張り込みや聞き込みを行います。
また、一般の人では確認が難しいエリアや時間帯でも、粘り強く調査を行えます。
目撃情報が得られやすい時間帯・場所などにも精通しているため、短時間で手がかりを得られるでしょう。
早期に複数で捜索することでより発見しやすくなる
家族だけで捜索しても、限られた人数・時間の中で見落としが生じやすいです。
また、捜索しているうちに、家出人が遠い場所へ移動してしまい、発見がより困難になるケースも少なくありません。
探偵に依頼すれば、複数人の調査員が同時に現地へ出向き、効率よくエリアを分担して張り込みや聞き込みが可能です。
結果的に、発見までの時間を大幅に短縮できます。
特に緊急性が高いケースでは、早い段階から人員を確保し、広範囲をカバーできる探偵の調査体制は大きな力になるでしょう。
探偵に捜索を任せられるため、家出人がひっそりと家に戻る場合を想定して、鍵を開けた状態で自宅待機できるのもメリットの一つです。
家出人の探し方に関するよくある質問
家出した人が行く場所はどこ?
年齢や状況により異なりますが、まずは自宅周辺や生活圏内を優先して探してください。思い当たる場所がない場合は、すぐに探偵に相談し人海戦術で網羅的に捜索しましょう。
高校生の家出は警察・探偵に相談するべき?
心身ともに大人に近い高校生でも、誘拐や自殺といったリスクは否めません。そのため、まず警察に届出を出し、並行して探偵に相談し捜索を進めるのが基本です。
長期間家出している音信不通の人を探す方法ってある?
家出人の友人から手掛かりを見つけたり、SNSを活用したりすることで見つけられる可能性があります。とはいえ、人探しのノウハウがない一般の方だと限界を感じやすいため、長期にわたって家出している人を探す場合は探偵への依頼をおすすめします。
家出した人を探すならファミリー調査事務所にお任せください
家出は、時間との勝負です。発見が遅れるほど、移動範囲は広がり、リスクも高まります。
そのため、家出人を探すなら探偵への依頼を検討しましょう。
警察への届出と並行して、探偵の調査力を活用することで、発見までのスピードを大きく高められます。
ファミリー調査事務所では、豊富な経験をもとに家出人の行動パターンを分析し、効率的に家出人の捜索が可能です。
「どうやって探せば良いかわからない」と悩んでいるなら、まずは無料相談だけでもして、事情を説明いただければと思います。
家出理由や状況などから、最適な選択をご提案いたします。

執筆者:米良
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。