「探偵選びの決定版」解決力を見極めるポイントをお伝えします。
人生のなかで、探偵・調査会社に調査を依頼することは、そうそうあるできごとではないでしょう。そのような困難な状況にあって、探偵選びで「失敗」は許されません。
探偵を選ぶ際も、他の業種を同様に、「ネット経由」で比較検討することがほとんどの時代です。だからこそ、甘い言葉を羅列し、言葉巧みにご依頼者を誘導しようとする業者も増えつつあります。
また、ホームページにお金をかけていることが、調査力を保証するものでもありません。ここでは、ネットだけでは見えてこない探偵の選び方と、本当に信頼できる探偵を探すにはどういう心掛けが必要かを解説します。

探偵選びの決定版
2022年6月18日
後悔しない探偵事務所の選び方
最初に確認するポイント
紹介したがる業者に注意
「当社(当事務所)と提携している(あるいは、顧問弁護士)を紹介します」という文言は、例え、紹介料が無料であったとしても、弁護士法で定められた「非弁護士との提携禁止」「非弁活動」に該当する「商行為」とされる可能性が極めて高いです。
さらに、具体的に弁護士名や弁護士法人などの名を挙げ、法律相談も行なっていることを強調している探偵業者も実在します。これらの行為も最高裁判決で「違法」とされる判例もあります。
したがって、特定の弁護士を紹介したがる探偵業者には注意が必要です。
なお、調査の結果、裁判に移行するような事実に遭遇した場合、都道府県ごとに設置されている弁護士会や、法テラスを紹介する探偵業者は、信頼に値すると考えていいでしょう。
甘い広告は探偵に限らず注意
探偵業者に限った話ではありませんが、ネット広告においては誇大広告に注意が必要です。
「成果がでなければ料金はいただきません」と成果報酬型をうたったうえで、ご依頼者が満足のいく調査結果が得られていないにもかかわらず、探偵業者が一方的に「調査は成功」として費用を請求するケースも多く見受けられます。
実際には、ご依頼者が納得できる調査と満足できる結果が得られなかったからといって、「無料」で済むということはあり得ないでしょう。甘い言葉には用心すべきです。
詐欺被害の回収は違法
探偵が調査する範囲は「探偵業法」によって規制されており、可能な調査は、相手の行動や所在を調べる、資産や債務などの信用状況の調査を行なうなどといったことまでです。
そこから先、つまり相手との交渉や、債権の回収、お金を取り戻すなどの業務を行なうことはできません。これらは非弁行為にあたり、弁護士法違反となります。
未公開株、出会い系サイト・マッチングアプリなどによる詐欺被害に遭われた方に対し、「お金を取り戻す」などとうたった業者は違法である可能性が高く、注意が必要です。
着手金ゼロのカラクリ
探偵・調査会社が適正な調査を行なうにあたって、当然ながら、それに見合った適正な費用が必要です。
「着手金ゼロ」などとうたった探偵業者のなかには、最初は安く見積もり、後から高額な追加料金を請求するといった事例もありますので注意が必要です。
また、探偵業法では、探偵・調査会社に対し、契約書のなかに、追加料金も含めての最大費用を記載するか、調査料金の計算方法を詳細に表示する義務があります。これらを確認することが必須となります。
所在地と届出証明書は必須確認事項
本社や事務所を構えているかどうかも、探偵・調査会社の信用度に大きく関わります。本社や事務所を持っておらず、「近くの喫茶店で面談しましょう」といった業者には注意が必要です。
オフィスビルなどに入居する場合でも、信用に足りる会社でなければ入居審査は下りません。さらに、レンタルオフィスや個人宅を本社や事務所として登録している業者もあります。
事務所の場所がどのような場所なのか、あらかじめチェックしておくとよいでしょう。また、探偵・調査会社を営むうえで、都道府県の公安委員会から交付された「探偵業届出証明書」は必須です。
これを本社や事務所の目立つ場所に掲示することが探偵・調査会社の義務とされています。これを提示できない業者は、無許可営業の“モグリ業者”である可能性が高いといえるでしょう。
料金プランの選び方
探偵・調査会社に支払う料金体系は、基本的に「時間あたりの費用+調査員の人数+調査に要した時間」で決定します。それに加え、「調査の難易度」などの要素が加わり、情報を仕入れるための費用なども加わると、高額になることもあります。
短い期間で調査を終えれば安く済みますし、逆に長期にわたって、多くの調査員を投入すれば、それに伴い、費用もかかることになります。
大半の探偵・調査会社では、さまざまな料金体系を用意していますが、依頼する内容によって「時間料金制」「成功報酬制」「パック料金制」のどれがいいのか、納得するまで説明を求めることが必要ですし、明確に答えられない業者は敬遠するべきでしょう。
調査において、当初の見積もり通りに進むことは少なく、どうしても想定外の費用がかかることもあります。
契約時にあらかじめ、追加料金が発生する可能性を話し合ったうえで、それがどのような内容なのかチェックして、料金が発生する前に知らせてくれるよう業者に伝えましょう。
追加料金に関する規定のないような業者の場合、調査後になってから、法外な追加料金を請求される恐れもあります。また、調査の途中に追加料金がかかることを知らせてくれるような業者であれば、場合によっては調査を中止させるという選択も可能です。
依頼する際に、追加料金が発生するケースを確認したうえで、その費用の内容、報告の可否やタイミングなどを決めておくことも必要です。
成功報酬制の場合に注意すべきは、何をもって「成功」とすべきなのか、また、調査期間の扱いが問題となります。
例えば、浮気調査に関して「浮気相手かどうかはわからないが、異性と一緒にいるところに遭遇した」、人探し調査に関して「実際に現場を見てはいないが、所在地は判明した」などといった調査結果では、「成功」とは言い難いでしょう。
成功の定義は探偵・調査会社、および、ご依頼者のご意向においてもバラバラでしょう。よって、依頼の前に成功の定義が何なのかを確認しましょう。
また、成功報酬でかかる費用以外にも証拠写真の料金、交通費の実費などの追加料金が発生することもありますので、調査にかかる「総額」まで、しっかりと決めておき、あらかじめ把握しておく必要があります。
解決力の判断は「解決事例」
得意不得意がある
全国に6000社(営業所の届け出数)を超えるといわれている探偵・調査会社ですが、その全てが同じような調査をしているわけではなく、必ず「この分野は得意」といったものがあります。
逆にいえば、「この分野は不得手」といったものもあることも事実です。これに業者の規模の大小は関係ありません。
小規模な業者でも、ある分野には精通していて「スペシャリスト」として、信頼を集めている探偵・調査会社もあります。一方で「どんな案件でもできます」といった業者には注意が必要です。
同じような事例の解決方法確認
探偵探しをネットで行なっている場合、ご自分のお悩みと近いような問題解決事例を掲載している業者を探すことによって、調査経験を測ることが可能であり、自分に合った探偵・調査会社を選ぶこともできます。
手間はかかりますが、この手間を惜しまずに行なうことで、ご自身の問題を共有しやすい探偵・調査会社を見つけることにも繋がります。
加えて、安易に口コミサイトなどで評判などを確認しようとしても、それがその業者の真の実力なのかはいささか疑問です。大手の探偵社がその口コミサイトの運営をしている場合があるからです。
調査手法と調査時間
探偵・調査会社に調査を依頼すれば、安くても数万円、高ければ100万円を超える調査料金がかかります。相場というものは調査内容により、料金はピンキリで、数十万円はかかると思っておいた方がいいでしょう。
妙に格安だったり、逆に高額の業者には注意が必要です。料金プランや料金は、ホームページを見れば、おおよその金額が掲載されています。
ただし、これらはあくまで参考なので、実際に相談をして見積もりを取り、予算と照らし合わせたうえで、料金に見合った調査手法と調査時間を取ってもらえるのかを、見極めることは必須といえます。
無料相談を活用してみる

印象が良く親身な対応だと◎
ほとんどの探偵・調査会社では、24時間365日対応可能な無料相談のサービスを採用しています。
無料相談は、事務所の調査員や相談員が対応し、お悩みの内容や調査したい内容、契約までの流れや調査後の善後策まで、親身に聞いてくれるかも、探偵選びの大事なポイントです。
無料相談の時間や回数制限を設けているところもありますが、相談時の印象から、真摯に話を聞いてくれる業者なのかを見極めることができます。
可能であれば、複数の業者から、見積もりを取ったうえで比較し、最も自分が納得できる内容の業者に調査を依頼することが理想です。
信頼できる探偵に依頼するには
アフターフォローまで任せられる探偵
探偵・調査会社に相談したことがない人でも、まずは複数の業者に相談してみることをおすすめします。
相談では、受けたアドバイスの内容も大事ですが、相談員の対応の仕方や料金プランなどもしっかりと聞くことができれば、探偵選びに役立てることができます。
親身になってくれる探偵を選ぶことで、お悩みのあなたをしっかりサポートしてくれるでしょう。前述したように、人生のなかで、探偵のお世話になることなど、一度あるかないかのできごとでしょう。
よって、家探しと同じような慎重さが求められます。そして、特筆すべきは、調査後のアフターフォローの有無です。
当事務所・ファミリー調査事務所では、ご依頼者の問題を解決する最終目標と設定し、調査のみならず、アフターフォローまでが我々の仕事と考えています。