相続の場面では、親族による隠し口座・財産持ち出しなどの不正が起きやすくなります。
感情的な対立を避けながら、証拠を集めるには第三者による冷静な調査がカギです。
目次
相続の場面で起こりがちな不正とは?
親族による財産の隠ぺい
親の死後、通帳や現金、有価証券などを密かに持ち出して申告しないケースがあります。
特に財産管理を任されていた親族が、他の相続人に黙って処分することも。
遺言書の改ざんや偽造
「直筆の遺言書」を他人が書き換えたり、偽造したりする不正行為が後を絶ちません。
筆跡や日付、証人の有無などから、真偽を調べる必要があります。
銀行口座・不動産の無断処分
親の生前中に口座から資金を引き出したり、不動産を勝手に売却する行為も見られます。
権限のない相続人による手続きは違法となることもあります。
相続財産をめぐる不正行為の実態
なぜ不正行為が起こるか
相続財産をめぐる不正行為とは、相続人やその関係者が、相続財産を不正に手に入れようとする行為のことを指します。
遺産分割協議や遺言の改ざん、不動産の登記簿や口座の操作、遺留品の横領などが代表的です。
こうした行為があると、相続人同士の信頼関係が崩れ、財産そのものの価値も損なわれてしまいます。
不正を防ぐには、生前の準備や透明性のある協議が大切です。
すでに問題が起きている場合は、探偵や弁護士などの専門家への相談をおすすめします。
なぜ相続トラブルは深刻化しやすいのか
感情のもつれと金銭が絡む人間関係
相続はお金の問題であると同時に、家族や兄弟姉妹との感情が絡みます。
「昔こうだった」「自分は一番世話した」など、感情の積み重ねが対立の引き金になることも。
証拠がないと「言った・言わない」の水掛け論に
不正行為を疑っても、証拠がなければ話し合いは平行線のまま。
録音や文書、証言など、客観的な材料がなければ感情論だけが先行してしまいます。
家族だからこそ、問い詰めづらい現実
相手が親族であるがゆえに、直接的に疑うことができず、悩みを抱え込む人が多くいます。
「波風を立てたくない」という気持ちが、不正の見過ごしにつながるケースもあります。
探偵ができる!相続における調査サポート
📸 財産の持ち出しや隠匿の証拠収集
通帳や現金が消えていた…。そんなとき、家族間では追及しづらい現実があります。
探偵は張り込みや撮影を通じて、第三者として冷静に証拠を残します。
🏦 隠し口座・不明な財産の調査
亡くなった親が持っていたはずの資産や不動産の情報がない場合、
口座・不動産の動き、誰が動いたかを裏取りし、財産の全貌を明らかにします。
📝 遺言書の真偽や関係者の素行調査
突然提出された遺言書に違和感がある場合、筆跡・日付・関係性などを調査します。
主張している人物の素行や利害関係も洗い出し、法的対応への備えができます。
再婚相手と相続財産をめぐる調査事例|調査費用
調査事例
数年前に父が再婚し、私はその時すでに独立していたため、新しい家庭に深く関与することはありませんでした。
ところが父が急逝した後、相続の手続きが進められる中で、想定していたよりもはるかに多くの財産が再婚相手に移っていることを知りました。
生前、父は私や姉にも一定の遺産を残す意向を話していたため、どうしても納得がいかず、再婚相手の動きに不信感を抱くようになりました。
実際には遺言書も書き換えられており、書面の日付や署名にも不自然な点がありました。
「もしかして、父の死後に書き換えられたのではないか…」という疑念が強くなり、探偵に調査を依頼しました。
結果、再婚相手が生前から財産を操作していた証拠が判明。父名義の不動産の一部は、すでにその知人名義に変えられていました。
「金目当てで再婚したのではないか」という思いは悲しいものでしたが、事実を知ることで、自分の中で気持ちの整理がついたのも確かです。
相続に関わる不正は、感情だけでは解決できません。
正確な情報と証拠が、冷静な判断を支えてくれました。
調査費用
調査項目:再婚相手による財産操作・遺言書真偽調査
調査期間:10日間
調査費用:550,000円(税込)
相続財産をめぐる不正行為のリスクについて
相続における不正行為は、次のような深刻なリスクを招く可能性があります。
・資産の減少
不正によって相続財産そのものが減ってしまうケースがあります。
たとえば不動産評価を不正に操作された結果、他の相続人が受け取れる取り分が減少することがあります。
・相続財産の分配の不公平
正当な分配が行われず、特定の相続人に有利になることがあります。
たとえば遺品や金銭などを無断で取得・保管されると、他の相続人はその存在すら知らず、配分に不公平が生じます。
・法的トラブルの発生
遺言書の改ざんや不正取得により法的紛争に発展するケースがあります。
たとえば遺言書の内容が不自然であった場合、有効性を巡って家庭裁判所で争われる可能性があります。
・相続人間の関係の悪化
相続人同士の信頼が失われ、人間関係が壊れることも少なくありません。
一方的な主張や不正が疑われる行動が、長年の家族関係を決定的に壊してしまう場合があります。
このように、相続における不正行為は財産だけでなく、家族関係や将来の安心に大きな影響を及ぼします。
少しでも「おかしい」と感じたら、第三者の視点を入れることが冷静な解決への第一歩です。
探偵による調査は、証拠の確保や事実確認を通じて、より公平な相続の実現をサポートします。
相続財産の不正問題でお悩みの方へ
相続は誰にとっても避けて通れないテーマですが、現実には「分配方法」や「金額」に納得できず、トラブルに発展するケースが少なくありません。
中には、少しでも多くの遺産を得ようと、故意に財産を隠したり、遺言書の内容を操作する不正行為に及ぶ例もあります。
ファミリー探偵事務所では、こうした相続に関わる不正調査を数多く扱っており、証拠収集や状況整理のサポートを通じて、冷静な解決へ導きます。
また、法的対処が必要と判断される場合には、弁護士や不動産・金融の各分野に強い専門家と連携し、ワンストップでの支援も可能です。
調査の結果は、報告書という形で丁寧にまとめてお渡しし、必要に応じてすぐに法的機関へ提出できるよう備えております。
まずはご相談から。相続に関する違和感や不安は、ひとりで抱え込まず、お気軽にお話しください。

執筆/監修者:山内 和也2025年4月17日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。