精神疾患を患っているあなたのご家族が突然家出してしまった…!
どう対応するべきかわからず不安かもしれませんが、当記事では精神疾患の家出・失踪や対応方法、特徴について詳しくご紹介いたします。
突発的な行動の可能性があるため、自ら命を絶つ行為や事件や事故に発展する可能性がありますので早めの行動がカギなのです。
安心してください。この記事からヒントを得てお役に立てください。
執筆者:湯出2023年12月12日
ニッチな情報収集と潜入調査が得意。ポジティブな姿勢と忍耐力で問題解決に全力を注ぎます。
目次
「精神疾患者」が行方不明となるケース
精神疾患者の行方不明パターンはこのような場合があります。
統合失調症などの「幻聴・妄想」
行方不明となった精神疾患者が「統合失調症」の場合は、自分を指図する幻聴や、見えない敵に嫌がらせ行為をされている被害妄想が原因となっていることがあります。
鬱屈した感情が爆発すれば、最悪、他人に危害を及ぼす可能性もあります。
平成25年に「保護者制度(保護者に対する責務規定)」は廃止されたものの、万が一、家出の末、犯罪行為に及べば、家族に向けて批判のそしりを免れることは困難となります。
うつ病などの「気分障害」
うつ病や双極性障害(躁うつ病)など、気分の波が症状として表れる「気分障害」の場合は、うつ状態のときに気持ちが落ち込み、自ら命を絶つ行為ばかり考えてしまいます。
このような症状を服薬によって抑えている人も多く、家出したうえで、薬の効果が消えた時、自ら命を絶つ行為や自傷行為を実行に移すことが多く、一刻を争う事態となります。
「精神疾患」の現実
精神疾患に苦しむ人は400万人以上
現在この国では、400万人以上の人々がうつ病や統合失調症などの精神疾患を患い悩んでいたり苦しんでいます。
通院していない、自覚症状がないなどの数を含めるとその倍はいると推定されており、近年ではコロナ禍で生活スタイルが変わり年々増えています。
そして、家族に精神疾患を患った人がいた場合、国民の10人に1人は“関係者”ということになります。
近年では周知されはじめています
政府が平成28年から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」施行し、障害への差別は表向きは少なくなってきていますが偏見はなくなりません。
こうした人の家出は、家出した本人の安否のみならず、周辺住民に不安を生じさせる原因ともなり得るのです。
「統合失調症」を患う家出人
旧名・精神分裂病
以前は「精神分裂病」が正式の病名でしたが、2002年から「統合失調症」へ名称変更されました。
統合失調症は、幻覚、妄想という症状が特徴的な精神疾患です。
それにともなって、人と交流しながら家庭内や社会生活でいとなむ機能が障害を受けます。
感覚、思考、行動が病気のために歪んでいることを自分で振り返って考えることが難しくなりやすいという特徴をあわせもっています。
多くの精神疾患と同じように慢性の経過をたどりやすく、その間に幻覚や妄想が強くなる急性期が出現します。
新しい薬の開発や心理社会的ケアの進歩により、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました。
統合失調症を患う方の特徴
- 自宅内が監視されているといい警戒する
- 理由も無く集団からつきまといをされていると感じる
- 嫌がらせをされていると感じ、孤立してしまう
- 自分の考えに固執してしまい家族の意見に否定的になる
- 被害妄想だと伝えると感情的になって否定する
「強迫性障害」を患う家出人
「強迫観念」と「強迫行為」
強迫性障害は「不安障害」の一種で、自分でも“つまらないこと”だと頭ではわかっていながら何度も同じ確認などを繰り返すことなどがあります。
行き過ぎると日常生活にも悪影響が出てきます。
自分の意思に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない思考。
ある行為をしないでいられないこと。
過剰に手を洗う行為の他にも、玄関やドアの戸締りや火元の確認などを何度も確認せずにはいられないなどがあります。
自覚していない人を含めると、約2%の人がこれにあたると言われており日常生活や社会生活にも支障が出てきます。
加害恐怖や行き過ぎた“こだわり”
この他に、症状が進むとこのような症状が発症することがあります。
- 「誰かに危害を加えたかもしれない」という不安に駆られる
- 「加害恐怖」や、自分が決めた手順で物事を進めないと気が済まない
- 数字・物の配置などへの異常なこだわり
「パーソナリティ障害」を患う家出人
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり周囲が困ったりする場合に診断されます。
「変わり者」と認知されやすく、性格の問題で悩む人が非常に多くなっています。
ひとつの「個性」として受け入れることで自然に対応の仕方も変わり、お互いが楽になるかもしれません。
パーソナリティ障害の家出するタイプ
感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴です。家族や同居人との衝突が多く、嫌になったら感情的になって家出してしまうことがあります。
感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴です。家族や同居人との衝突が多く、嫌になったら感情的になって家出してしまうことがあります。
反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴でです。「自分は社会から見捨てられている」「なんの役にも立たない」などと考えてプレッシャーから逃げようとします。
広範な不信感や猜疑心が特徴です。猜疑心(さいぎしん)が強く、なにかあるたびに家族を疑ったり怪しんだりして「ここにはいれない」と思い込み失踪するケースがあります。
- 周囲の人間が敵に感じる
- 回避性(不安性)パーソナリティ障害
- 負の感情が膨れ上がり衝動的な行動を取る
- 自己の喪失による生きることへの執着が無くなる
「アルコール依存症」を患う家出人
アルコール依存症とは、長期間にわたってアルコールを大量に摂取し続けたことによって、摂取を我慢できなくなる状態に陥る病気です。
習慣的な多量飲酒が原因でお酒により、自分の意思ではお酒の飲み方をコントロールできなくなります。
アルコール依存症による家出・失踪
意志だけでは酒をやめつづけることが困難なことは、周囲よりも本人が一番よくわかってます。
定期的にアルコール専門外来に通院していても、飲酒と距離をとることができない場合は入院をすすめることがあります。
しかし通院や状況を受け入れることができず「家出や失踪」につながってしまう場合があります。
そのときの精神状態にもよりますが、「アルコールのない人生」なら自ら命を絶つ選択など極端な場合もあります。
アルコール依存症に関する家出・失踪は、自暴自棄になる可能性も高いので早期に捜索する必要があります。
アルコール依存症の怖さ
強い飲酒欲求がもたらすストレスによって、夫婦関係や親子関係がうまくいかなくなることがあります。
暴言、暴力、夫婦不和、親子断絶のため本人は孤立し、家出、別居、離婚と家庭は崩壊してしまいます。
職場においても、飲酒して出勤、怠業、欠勤、仕事上の失敗、人間関係のトラブルなどによって失業し、経済的に家庭が厳しい状況に追い詰められてしまいます。
精神疾患者が家出・失踪した相談事例
当事務所へご相談いただいた事例と調査方法を紹介いたします。
ご依頼者様: | 40代/女性 主婦 |
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ご依頼内容: | 失踪調査 |
ご依頼理由: |
仕事のストレスから、統合失調症を患ってしまった息子がいます。メンタルクリニックに通院していましたが、なかなか症状が治まらないため仕事も復帰できず、ずっと家に居る生活を1年も続けて来ました。 失踪のきっかけは普段から「近所は敵だ」とか「電磁波で体がビリビリする」などの被害妄想だと思いますが、本当のところはわかりません。 朝早くに家を出て深夜になっても帰って来ないので心配になり警察に相談して行方不明者届を出しました。 警察の捜索では全く情報が得られずどうしてよいかわかりません。持ち物は携帯と数万円で2日も経っているのでほとんどないはずです。 |
調査方法: |
このようなケースは、所持品の少なさから「新たな生活」のための失踪ではなく、自ら命を絶つことも視野に自宅周辺から目撃情報の収集を行ないます。 また、目的もなく移動していることがあるので、警察にお願いして、警察犬を使って足取りを調べる方法も有効です。 自宅周辺に、雑木林など人が入りずらい場所があるときは「ドローン」を使用して捜索を行なうこともあります。 |
ご依頼者様: | 50代/女性 会社員 |
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ご依頼内容: | 旦那の失踪調査 |
ご依頼理由: |
先日、夜中にコンビニに行くと出て行なったきり夫が家に帰って来ません。 先月から夫の行動と発言がおかしくなり精神病院に連れて行くと、統合失調症と診断されました。 その後は、周囲への警戒心が強くなり家に引きこもるようになり、仕事も辞めてしまいました。そんな矢先に今回の事態が起こってしまいました。 普段の会話では、前の職場の上司や同僚に「狙われている」と言っていたことから、どこかに隠れているかもしれません。このような状況でも探すことはできるのでしょうか? |
調査方法: |
このようなケースでは、まず失踪して1日であればそう遠くに行くことは難しいので、警察の協力のもと「駅の出入り」を防犯カメラにて確認してもらったところ本人の姿は見受けられないことから、タクシーと通行人に聞込み調査を行ないます。 映像確認ができれば捜索範囲の絞り込みができるので、移動手段がわからない時は「足取りを追う」ことから調査を行ないます。 |
ご依頼者様: | 30代/女性 主婦 |
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ご依頼内容: | 夫の失踪調査 |
ご依頼理由: |
結婚して約2年、夫が小学生から強迫性障害であることは知ってましたが、ここ最近強迫性障害と思われる症状が悪化していました。 夫は気持ちが詰まってしまうと失踪をしてしまう癖があり、これまでも失踪を繰り返していましたが、いつもはその日のうちには家に戻ってきてくれていました。 しかし、2日前私がただ何気なくかけた言葉に激怒し、失踪したきり戻って来ず、なにか事件や事故に巻き込まれている可能性もあり心配です。まずは、夫の安全を確認したいです。 |
調査方法: |
ご依頼者が仰るとおり、事件や事故に巻き込まれている可能性も想定されます。 他にも、どこかの施設や病院に保護されている可能性もあるので、警察からの連絡を待ちつつ、人を避けて行動している可能性が高いため、川沿いや公園、お寺や林などの捜索を進めます。 |
精神疾患の症状によっては正常な判断がつかないため、犯罪に加わってしまう可能性があります。
後戻りできなくなる前に、家出が発覚したら早めに捜索をはじめましょう。
どこに相談すれば?費用は?
家出人調査は専門家に相談しましょう
家出・失踪人の発見は1週間以内とされています。
家出発覚から1週間を超えると発見率が極端に下がることが確認できるため初動が重要なのです。
早期発見のために、警察へ「行方不明者届」を提出すると同時に、家出人調査経験が豊富な探偵に相談することをおすすめいたします。
ただし、「行方不明者届」を提出しても、必ずしも警察が捜索に動いてくれるわけではありません。警察が積極的な捜査を行なうのは「特異行方不明者」に分類される行方不明者だけなのです。
ですが、「行方不明者届」を出すことで警察のデータベースに登録されるので、パトロール活動・補導・交通取り締まりなどをきっかけに発見されるケースもあります。
調査会社依頼時の費用
失踪人捜索の料金をチェックするうえで重要なのは、「調査内容(手法)」と「調査員の人数」です。
人数に関しては調査内容にもよりますが、「ローラー作戦」や「聞き込み調査」の場合、多くのエリアを調査できた方が「発見確率」があがり、失踪人に関する情報が得られる可能性が高くなり時間も短縮できます。
他にも失踪人捜索で重要となる「探偵独自のネットワーク」は、全ての探偵に共通するわけではないので「得意・不得意」がありますので事前にご確認ください。
家出人捜索の費用は、調査員1名8時間(1日)あたりの人件費が設定されており、この費用はおよそ50,000円~150,000円と、それぞれの調査会社によって人件費が違います。
これらの料金相場を調べてみて、相場の金額よりも明らかに料金が高くなっていたり、異常に安く設定されていた場合は「その理由」を確認する必要があります。
気をつけなければならないのは、調査料金や基本料金を安く設定している探偵社です。格安調査会社の内情は、料金と見合う程度の調査内容がほとんどなのです。
1時間1名 ¥8,300円
(ドローン捜索などの機材も含まれます)
家出人調査のご相談窓口
お住まいの場所や電車移動が不安・コロナウイルス対策で相談ルームまで来られない方のために、家出人専門調査窓口では出張相談を実施しております。
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このような家出人調査は「初動が重要」なのです。
あなたの素早い行動次第で良い展開が期待できるかもしれません。