「子どもが前触れなく突然家出をした…」
「パートナーが家出をしたけど理由が分からない…」
このように家族が理由も分からず家出をしてしまい、対処に困っている人は少なくありません。
家出の理由が分からない場合は、その心理を推測して、正しく対処することが肝心です。
場合によっては、重大な事件に巻き込まれたり、命の危険が迫っていたりすることもあるので、放置は厳禁です。
本記事では、家出をする理由や心理を解説し、ケース別にどのように対処をするべきかも併せてご紹介します。
ぜひ参考にしていただき、家出トラブルを解決しましょう。
目次
家出の理由とは?
家出の理由というのは、人によってさまざまで一言では言い表せません。
とはいえ、家出をした人の年齢や家族との関係性などから、大まかな理由や心理を推測することは可能です。
「子ども」「配偶者・パートナー」「高齢者」それぞれのケースで考えられる、家出をする理由・心理について解説していきます。
子どもが家出をする理由・心理
子どもが家出をする背景には、日常の環境や人間関係だけでなく、心の中の不安や孤独感が深く関わっています。
代表的な理由・心理は以下の通りです。
- 学校でのいじめや友人関係のトラブル
→ 居場所を失ったように感じ、家からも離れたいという心理につながります。 - 受験や進路に対する強いプレッシャー
→ 責任や期待から逃れたい気持ちが強まり、外に出ることで一時的な解放を求めます。 - 親子間の対立や家庭内の不和
→ 理解されない孤独や、親同士の不和による家庭の崩壊を感じ「ここにはいられない」という感覚を抱きやすくなります。 - 自分の居場所がないと感じる孤立感
→ 家庭にも学校にも安心できる場所がなく、逃避行動として家出を選ぶ傾向があります。
このように、子どもの家出は一時的な反抗ではなく、心理的なSOSの表れである場合が多いです。
子どもは連れ去りのリスクもあるため、夜に家出をしてしまった場合は特に早急な対応が求められます。
配偶者やパートナーが家出をする理由・心理
配偶者やパートナーの家出は、夫婦間のトラブルや生活環境の不一致が大きな要因になります。
背景には次のような理由と心理が考えられます。
- 自身が浮気や不倫などの問題を抱えている
→ パートナーに責められたくないという心理から姿を消す行動につながります。 - パートナーが浮気や不倫などの問題を抱えている
→ パートナーに対して失望・怒りなどの感情が生まれ、一緒にいることが不快に感じ家出に繋がります。 - 夫婦間の口論や価値観の不一致
→ 話し合いで解決できないと感じ、「距離を取りたい」という気持ちが強まります。 - 借金や金銭トラブルを抱えている
→ 追及される不安や責任感から逃避しようとする心理が働きます。 - 家庭内での役割や重圧に耐えられなくなった
→ 自分だけが負担を背負っていると感じ、外へ出ることで解放を求めます。
口論をしていた場合や不倫問題を抱えていた場合などは、原因が分かりやすいです。
しかし、パートナーが知らず知らずのうちに、家庭を支えることに大きなプレッシャーを抱えていると、原因が分からないこともあります。
ほかにも、義両親に対して不満を抱えていて、誰にも打ち明けられないまま、家出という行為で解放を求めることもあります。
この年齢になると抱えている問題・不満も大きくなりやすいため、家出から自殺に至るケースもゼロではありません。
そのため、より一層、家出人の心理を理解し寄り添いましょう。
高齢者が家出・失踪する理由・心理
高齢者の家出や失踪には、身体的・精神的な健康状態が深く関わります。
主な理由と心理は以下の通りです。
- 認知症による徘徊や記憶の混乱
→ 自分がどこに向かっているのか分からず、気づいたときには遠くまで移動してしまう心理状態。 - 介護や家族への依存に抵抗を感じている
→ 自立心を保ちたいという思いから、支援を避ける行動を取ることがあります。 - 孤独感や疎外感を抱えている
→ 家族に迷惑をかけたくない、ここにいても意味がないと感じて外へ出てしまう心理。 - 持病や体調不良による不安
→ 誰にも知られずに一人で抱え込み、外へ出ることで気持ちを落ち着かせようとします。
高齢者の失踪は事故や健康悪化につながるリスクが高いです。
どのような理由・心理であれ、まずは早急な対応をし、できるだけ早期の保護が大事になります。
家出をされたらどうするべき?ケース別に解説
家出にもさまざまな種類があるため、どのように対処をするのかは状況によって異なります。
- 予兆もなく突然家出をした場合
- 家族との口論や喧嘩をきっかけに家出した場合
- 長期間悩んでいた人が家出した場合
- 金銭トラブルや借金を抱えた人が家出した場合
- 浮気や不倫が原因で配偶者が家出した場合
- 高齢者や持病を抱える家族が家出した場合
上記のケース別に対処法を解説していきますので、ご自身の状況と照らし合わせて参考にしてください。
予兆もなく突然家出をした場合
予兆がまったくない家出が起きたときは、すぐに探索を始めましょう。
理由が分からない以上、行動に予想がつかないため、すぐ捜索し家出人が遠くへ行く前に見つけなければいけません。
まずは最後に交わした会話や持ち物など、手掛かりになるものがないか思い返してみましょう。
加えて、自宅周辺や生活圏の立ち寄り先を確認し、学校や職場、友人へ連絡を広げて直近の目撃情報を集めることも効果的です。
家族だけの探索には限界があるため、防犯カメラ確認の協力や行動導線の推定を行える探偵に早い段階で調査を依頼することも有効です。
家族との口論や喧嘩をきっかけに家出した場合
口論や喧嘩をきっかけとした家出は、その場の感情に押されて突発的に外へ飛び出すことが多く、遠方まで移動するケースは少ないです。
たいていは怒りや不満を鎮めるために、公園やコンビニ、友人宅など、自分にとって気持ちを落ち着けやすい身近な場所に向かう傾向があります。
なお、口論や喧嘩をした場合は、すぐに家出人が見つかってもお互いの怒りが収まらずトラブルが長続きすることもあります。
そのため、口論や喧嘩の内容によっては、お互い冷静さを取り戻すために、早急な捜索を無理にする必要はありません。
相手の安否が気になる場合や、すでに冷静になっている場合は、自宅周辺や生活圏で立ち寄りやすい場所を探すほか、本人と親しい友人へ連絡を取ると良いです。
長期間悩んでいた人が家出した場合
長いあいだ悩みを抱えていた人が家出した場合は、悩みの内容によってはかなり深刻な問題に発展する可能性があります。
悩みが深刻なほど、自殺や失踪といった重大な事態につながる危険があり、時間が経つほど発見が難しくなります。
そのため、すぐさま捜索を開始しましょう。
直前の様子や発言、持ち物の変化を確認し、行動の手掛かりを見つけてください。
家族だけで探すには範囲が広すぎるため、広域で調査ができる探偵に依頼して早い段階で所在を把握することが望ましいです。
金銭トラブルや借金を抱えた人が家出した場合
借金や金銭トラブルを抱えている人が家出した場合は、早い段階で専門的な調査を進める必要があります。
金銭問題を背景にした家出は、返済の催促から逃れるために住居を離れるケースが多く、家族や周囲に行き先を知らせずに行動する傾向があります。
知人や親族に頼らず、ネットカフェやビジネスホテルなど所在が分かりにくい場所に滞在することも少なくありません。
中には遠方へ移動して仕事先を変えるなど、長期的に身を隠そうとする例も見られます。
こうした場合、家族だけで居場所を突き止めるのは困難であり、時間が経つほど生活拠点を変えて足取りが追いにくくなります。
行方を把握するためには、広範囲で調査を行える探偵に依頼し、早期に所在を確認し解決を目指しましょう。
浮気や不倫が原因で配偶者が家出した場合
パートナーの浮気や不倫が発覚したことで家出した場合は、事件性自体はないため、早期に動くべきかは状況次第です。
多くの場合でパートナーは友人宅や実家に行っているため、捜索は必要ないケースが多いです。
とはいえ、そのまま放っておくと、望まない離婚に繋がってしまったり、子どもの精神的な部分にも影響が出たりします。
浮気や不倫問題を解決するには当事者同士の話し合いが重要なので、まずは電話やメッセージアプリなどを使って対話をして、問題解決を目指しましょう。
パートナーに連絡が一切つながらない場合は、考えられる友人やパートナーの実家に連絡をしてみましょう。
高齢者や持病を抱える家族が家出した場合
高齢者や持病を抱える家族が家出した場合は、ただちに捜索を始めましょう。
認知症による徘徊や体調の悪化が背景にあることも多く、数時間の行動でも命に関わる危険があります。
外出先で転倒や事故に遭う可能性も高く、本人に判断力が十分でない場合は遠方まで移動してしまうこともあります。
まずは自宅周辺や普段よく通う道を確認し、近隣への聞き込みを並行して行ってください。
連絡が取れない、足取りが一切分からない状況が続く場合は、警察へ届け出をしましょう。
また、必要に応じて探偵へも捜索を依頼し、早期の発見を目指してください。
家出が発生したときの基本的な対処の流れ
家出が発生したときの、おおまかな対処の流れは決まっています。
もちろん、前述したように、状況に合わせた対処をするのが望ましいです。
とはいえ、どのような状況であれ以下の流れを理解しておけば、スムーズな解決を目指せます。
1.まずは落ち着いて状況を確認する
家出が起きたときは慌てて探すのではなく、まず冷静な状況整理が大切です。
直前の会話や外出時の様子を思い返し、本人がどのような理由や心理で家を出たのかを考えることが最初の手がかりになります。
あわせて、財布やスマートフォンなどの日常の持ち物を確認しましょう。
何も持たずに家からいなくなっている場合は、家出ではなく誘拐や自殺といった可能性も出てきます。
心理的な要因と状況の整理を合わせて行うことで、後の探索や相談を効率的に進めやすくなるでしょう。
2.自宅周辺や立ち寄りそうな場所を探す
次に自宅周辺や日常的に立ち寄る場所を確認しましょう。
一般的に家出というのは、遠方に移動するよりも、本人にとって安心できる身近な場所を選ぶ傾向にあります。
子ども→友人宅や学校の周辺・公園
配偶者→親しい知人の家や実家
高齢者→普段の散歩コースや地域の公共施設
なお、家出人が認知症である場合は、立ち寄る場所に予想がつかないので早期の捜索が重要です。
日常的に立ち寄る場所であれば、警察や探偵よりも家族のほうが理解しているので、考えのつく場所はすぐに探してみましょう。
3.警察に相談する
自宅周辺や立ち寄り先を探しても見つからない場合は、警察に相談しましょう。
特に未成年や高齢者、持病を抱えている人の家出は、事件や事故につながる危険性が高いため、早い段階で行方不明者届を提出するべきです。
一方で、成人の家出は「自らの意思による外出」と判断され、すぐに積極的な捜索が行われないケースもあります。
それでも警察に届け出をしておくことで、交通事故や事件への巻き込みがあった際に迅速な対応につながります。
また、捜索願を出す際には、本人の顔写真、身長や体型、服装、直近の行動など、できる限り具体的な情報を準備しておきましょう。
4.探偵へ依頼する
警察に相談しても積極的な捜索が進まない場合や、早期に所在を把握したい場合は、探偵への依頼がおすすめです。
探偵は家出や行方不明に関する調査経験を持ち、聞き込みや防犯カメラ確認の協力を得るなど、独自の調査方法で所在確認を行います。
家族だけでは調べられない範囲まで調査できるため、遠方へ移動しているケースや、意図的に行き先を隠しているケースにも対応できます。
また、依頼内容によっては、調査結果をもとに家庭内の問題解決や法的手続きに役立てることも可能です。
たとえば、家出をした配偶者が実は浮気相手のところへ行っていた場合は、その証拠を同時に集めて、今後の慰謝料請求や離婚時に役立てられます。
家出理由がどのようなものであれ、長期化するほど発見が難しくなるため、自力での発見が難しいと感じたら早めに探偵へ依頼しましょう。
家出人の早期発見には探偵調査が有効
家出人の早期発見を目指すなら、探偵への依頼をおすすめします。
以下に探偵へ依頼するメリットをまとめたので、依頼を検討しているなら参考にしてください。
警察が動けないケースでも調査が可能
警察は事件性があると判断された場合に積極的に動きますが、成人が自らの意思で家を出たと考えられる場合には、積極的な捜索が行われないこともあります。
特に「夫婦喧嘩の後に家を出た」「浮気がバレて出て行ってしまった」といったケースでは、行方不明者届を出してもすぐに本格的な捜索にはつながりません。
一方で、探偵は依頼があれば本人の年齢や状況に関係なく調査を開始できます。
そのため、警察が動けない状況でも所在を確認できる可能性が高まります。
事件性関係なく「とにかくすぐに見つけたい」という場合は探偵に依頼しましょう。
独自の調査網と経験を活かした探索ができる
探偵は人探しの専門家として、これまでに蓄積された調査経験と独自のネットワークを活用できます。
家族が個人で探そうとすると、情報が限られたり、交友関係への聞き込みが難しかったりする場合がほとんどです。
一方で探偵は、所在確認に必要な情報収集のノウハウを持ち、対象者の行動パターンや生活習慣を踏まえて調査を進められます。
こうした経験と調査力は、家出人を早期に見つけるための大きな助けとなります。
早期の対応が可能で発見率を高められる
家出人の所在確認では、時間が経つほど発見が難しくなるため、早期の対応が重要になります。
本人が移動を繰り返すと行動範囲が広がり、痕跡や目撃情報が残りにくくなります。
探偵は依頼を受ければ、その場ですぐに調査を開始することも可能です。
結果として、発見までの時間を短縮でき、事件や事故へ巻き込まれにくくなります。
家出の理由や心理に関するよくある質問
家出を繰り返す家族の心理はなに?
家出を繰り返す人は、家庭や人間関係での不満や孤独感を解消できず、同じ行動を繰り返す傾向があります。そのため、根本的な解決が求められます。
家出を繰り返すのって病気の可能性ある?
強いストレスや精神的な不調が背景にある場合があり、心の病気や依存的な行動パターンの一部として現れることもあります。必要に応じて精神科への受診も検討しましょう。
発達障害の子の家出癖を治すには?
本人の特性に合わせた環境づくりや支援が必要です。家庭だけで抱え込まず専門機関に相談しましょう。
家出をして一生帰らないことってある?
家出の中には戻らずに新しい生活を始めてしまうケースもあり、放置すれば二度と会えなくなる可能性があります。一時的な外出だと思って対応を遅らせると、発見が難しくなるため注意が必要です。
高校生が家出をする主な理由は?
高校生の家出は、いじめや友人関係のトラブル、学業や進路へのプレッシャー、家庭内の不和が主な要因です。居場所を失ったと感じて衝動的に家を出ることも多く、放置すれば長期化につながる危険があります。
家出人の捜索はファミリー調査事務所にお任せください
家出が発生すると、家族だけでの対応には限界があり、時間が経つほど発見は難しくなります。
ファミリー調査事務所では、独自のノウハウと経験を活かした家出人の捜索が可能です。
どのような状況であれ、一度電話やLINEでご相談いただければと思います。
私たちが状況に合わせた最適な対処法をご提案させていただきます。
見積もりや相談は無料なので、お気軽にご連絡ください。

執筆者:米良
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。