「携帯・スマホの乗っ取りってどう確認できる?」
「乗っ取りされている場合どうすればいい?」
近年、携帯の乗っ取り被害は特に目立っています。
芸能人がSNSアカウント等の乗っ取り被害にあい、話題になっていることも多いです。
一般の方でも被害にあうことは珍しくなく、クレジットカードの不正利用にまで繋がってしまうこともあります。
そのため、日ごろから対策をし、乗っ取りされていないか定期的に確認することが大事です。
本記事では、携帯・スマホが乗っ取りされているか確認する方法、乗っ取りの対処法・予防などを詳しく解説します。
ぜひ参考にしていただき、安心して携帯・スマホを使いましょう。
目次
携帯・スマホが乗っ取りされている主なパターン
携帯・スマホが乗っ取りされている主なパターンは以下の2種類です。
今後乗っ取りの確認・対策をするために、それぞれ確認しておきましょう。
スマホで使っているアカウントが乗っ取りされている
- SNS・メールを使ったなりすまし
- クレジットカードの不正利用
- クラウド上の写真・ファイル流出
- 不正なサブスク登録・買い物
- 他サービスへの不正ログイン
一つ目が、Googleや、X(旧Twitter)・Instagramなど、スマホで使っているアカウントが乗っ取りされているケースです。
アカウントのパスワード特定が原因で発生するのが一般的です。
アカウントが乗っ取りされると、スマホからの操作情報が第三者に漏れる可能性があります。
また、アカウントを使って不審な操作をされ、社会的地位が脅かされたり、ログインができなくなったりすることもあります。
近年では有名人がSNSアカウントを乗っ取りされたことによって、名誉が大きく傷つけられた事件も発生しました。
パスワードを使いまわししている場合は、他サービスにも不正ログインされ、被害が拡大するケースもあります。
見覚えのないログイン履歴や通知、突然のパスワード変更などがあれば、アカウントの乗っ取りを疑いましょう。
スマホ本体が乗っ取りされている
- 通話内容の盗聴
- GPSによる位置情報の追跡
- カメラやマイクの遠隔操作
- 不審な通信料の発生・高額請求
アカウントだけでなく、スマホ本体が乗っ取りされるケースもあります。
不審なサイトにアクセスしたり、直接スマホに悪質なアプリ・ウイルスをインストールされたりすることが原因です。
スマホ本体の乗っ取りでは、通話内容が端末から外部に送信され、通話の盗聴をされる恐れがあります。
また、GPS情報からは、日常の行動や居場所が継続的に追跡されてしまいます。
このような形で不正に取得した情報を使って、詐欺や恐喝に発展する可能性も否めません。
身に覚えのないアプリが導入されていたり、スマホの動きに違和感を覚えたりすることがあるなら、スマホ本体の乗っ取りを疑いましょう。
携帯・スマホの乗っ取りのサイン・確認方法
携帯・スマホが乗っ取りされているかは、さまざまなサインから確認できます。
上記3つのケースでそれぞれ乗っ取りのサインと確認方法について解説していきます。
アカウントが乗っ取りされているサイン・確認方法
- 見覚えのない端末でのログイン履歴がある
- ログイン通知やパスワード変更通知が届く
- 登録メールアドレスや電話番号が勝手に変更されている
- 利用履歴に覚えのない操作がある
- 知人に「勝手にメッセージが届いた」と言われた
- 普段のパスワードでアカウントにログインできなくなっている
各アカウントにログインし「最近のアクティビティ」や「ログイン履歴」を確認することで、不正アクセスの有無を確認できます。
SNSアカウントは普段使っていない端末からのログインがあった場合は、メールで通知が来るのが一般的です。
また、LINEでは別端末からログインがあった場合、ログイン端末やアクセス場所がメッセージにて送られます。
「こんなログインした記憶がない」「身に覚えのない場所からのログイン履歴がある」と少しでも不審に感じたら、アカウント乗っ取りを疑いましょう。
iPhoneが乗っ取りされているサイン・確認方法
- サインインデバイスに知らない端末が表示されている
- 不審な構成プロファイルが追加されている
- App Storeの購入履歴に覚えのないアプリがある
- カメラやマイクが勝手に起動する
- バッテリー消費が異常に早い
iPhoneはセキュリティが強固なスマホとして知られているものの、乗っ取りされるリスクはゼロではありません。
まずは設定のApple Accountのサインインデバイスを確認し、知らない端末がないかチェックしましょう。
また「VPNとデバイス管理」に不審な構成プロファイルが追加されている場合、遠隔操作や情報収集の目的で設定された可能性があります。
アプリが勝手に起動したり、バッテリー消費が異常に早かったりする場合も乗っ取りを疑ってください。
なお、サイトにアクセスした際「あなたのiPhoneがウイルスに感染しています」とWeb広告が表示されることがありますが、これは偽の警告である場合が大半です。
このような文言に従って操作を進めていくと、最終的に詐欺等の被害にあいかねません。
本物のiOSではこのような文言の通知は表示されないため、慌てて操作せず冷静に無視しましょう。
Androidが乗っ取りされているサイン・確認方法
- 見覚えのないアプリやアイコンが表示される
- 見覚えのないVPNが追加されている
- バッテリー消費が異常に早い
- カメラやマイクが勝手に起動する
- セキュリティ設定が勝手に変わっている
Androidは、ブラウザからでもさまざまなアプリをインストールしやすいので、使い方によっては簡単にウイルス感染してしまいます。
まずは設定の「アプリ」から、知らないアプリがインストールされていないか確認しましょう。
スパイアプリやウイルスは、アプリ一覧で名前を偽装していることもあるため、入念にチェックしてください。
また、Google Play プロテクトが無効になっていたり「提供元不明のアプリの許可」がオンになっていたりする端末も注意が必要です。
なお、iPhoneと同様に、webサイト閲覧中に突然「ウイルスが検出されました」といった文言の広告が表示されることがありますが、これは偽の警告です。
案内に従って進めてしまうと、逆にウイルス感染したり、詐欺被害にあったりするため、無視してブラウザを閉じましょう。
携帯・スマホが乗っ取りされている場合の対処法
携帯・スマホが乗っ取りされている場合は、以下のように対処を進めていきましょう。
それぞれの手順を解説していきます。
パスワードを変更する
乗っ取りが疑われる場合、最初に行うべきはすべてのアカウントのパスワード変更です。
特にApple IDやGoogleアカウント、LINE、SNS、金融系サービスは優先的に対応しましょう。
新しいパスワードは英数字・記号を組み合わせ、他サービスと重複しないものを設定してください。
乗っ取りの証拠を確保する
パスワード変更をしたら、乗っ取りの証拠を残しておくことが重要です。
証拠がないと警察に相談しても正確な状況が伝わらず、動いてくれない可能性が高いです。
そのため、ログイン通知・履歴等、乗っ取りの証拠となるものを、スクリーンショットして残しておきましょう。
乗っ取り時に記録されたIPアドレスも確認できれば、大きな手がかりになることがあります。
ほかにも不正ログインをされたときに行われた、他者へのメッセージ・投稿などがあればスクリーンショットし、記録しておいてください。
些細なことでも今後の捜査で役立つ可能性があるので、可能な限り証拠確保に努めましょう。
必要に応じて探偵や警察などの専門家に相談する
証拠を集めたら、探偵や警察などの専門家に相談しましょう。
探偵に相談するべきか、警察に相談するべきかは状況によって異なります。
- 犯罪性がある場合
- すでに被害が発生している場合
- 証拠がある場合
- 被害がグレーな段階
- 証拠収集や加害者特定をしたい場合
- 警察が対応してくれない場合
すでに被害があり、刑事事件として犯人を捕まえてほしいなら警察に相談します。
警察に相談する際は、証拠を整理し、時系列や被害状況が分かるようにまとめておくとスムーズです。
サイバー犯罪相談窓口や最寄りの警察署に連絡し、不正アクセスや被害内容について説明しましょう。
一方で、被害状況があいまいで調査の必要がある場合や、加害者の特定を急ぎたい場合などは探偵に相談しましょう。
警察が動いてくれない場合でも、探偵であれば状況に関わらず、証拠や犯人特定のための手掛かりを見つけてくれます。
携帯・スマホの乗っ取り被害を探偵に相談するメリット
携帯・スマホの乗っ取りが発覚したら、探偵に相談することをおすすめします。
以下に探偵に相談するメリットを解説していきます。
ログイン履歴・時間・IPなどから犯人を推測できる
スマホやアカウントの乗っ取りでは、アクセス履歴や接続元のIPアドレスを調べることで、相手の手がかりが得られることがあります。
たとえば、ご自身が寝ている時間帯に不正アクセスがあり、接続元のIPアドレスが自宅と同じだった場合、家族の誰かが乗っ取り犯の可能性があります。
ほかにも、接続元のIPアドレスが勤務先の社内ネットワークと一致した場合、その会社内からアクセスされたと考えて犯人の推測が可能です。
このように関係者や身近な人物の関与が疑われるかどうか、一定の推測を立てて、場合によっては特定にまでつなげられます。
自分だけで判断できない情報でも、探偵が調査の視点で整理することで、全体像が見えてくるケースは多いです。
犯人の特定を第一に考えているなら、ぜひ探偵への相談を検討してください。
調査報告書によって証拠化し損害対応も可能
探偵に調査を依頼すると、乗っ取りの状況や端末・通信の状態について客観的にまとめた報告書を受け取れます。
報告書には、アクセス履歴、設定状態、端末の操作記録、不審アプリの有無などが整理され、証拠として活用できる内容が含まれます。
つまり、被害を受けた事実の裏付けとして、警察や弁護士に提出できるということです。
結果として、損害賠償や法的対応を検討する際の手続きを進めやすくなります。
証拠を自力で集めるのが難しいと感じたら、早い段階で探偵への相談を視野に入れましょう。
証拠確保後は弁護士とスムーズな連携が可能
探偵によって証拠が整理されていれば、その後の対応もスムーズに進められます。
弁護士と連携している探偵事務所であれば、携帯の乗っ取り問題に詳しい弁護士を紹介してもらえるため安心です。
ご自身で信頼できる弁護士を探すのは難しく、対応が遅れる原因にもなりかねません。
調査と法的対応が別々にならず、一貫した流れで進められることは被害者にとって大きなメリットです。
集めた証拠を確実に活かすためにも、弁護士との連携体制が整った探偵事務所を選びましょう。
携帯・スマホを乗っ取られないための対策・予防
携帯・スマホはしっかりと対策していれば乗っ取られるリスクを大幅に下げられます。
以下に乗っ取られないための対策をまとめました。
ご自身が実践していないものがあればチェックして、より確実な予防をしましょう。
二段階認証の導入
二段階認証とは、IDとパスワードに加えて、もう一段階の認証を行う仕組みです。
SMSに届く認証コードや、アプリで生成されるワンタイムパスワードを入力することで、本人確認が強化されます。
たとえパスワードが漏れても、認証コードがなければログインできないため、不正アクセスのリスクを大きく下げられます。
主要なアカウントには標準で導入可能なので、導入していない場合は早めに設定しておきましょう。
定期的なパスワード変更
同じパスワードを長期間使い続けていると、不正アクセスのリスクが高まります。
過去に流出したパスワードを用いて別のアカウントへ不正アクセスされるケースも少なくありません。
そのため、半年に一度を目安に、主要なアカウントのパスワードを変更することをおすすめします。
他のサービスと共通のパスワードは避け、英数字や記号を組み合わせた複雑なものを設定してください。
パスワード管理アプリを使えば、複数の複雑なパスワードも簡単に管理できるので、ぜひ活用しましょう。
不審なリンクやSMSは開かない
不審なリンクやSMSを開くと、ウイルスに感染したり、個人情報を抜き取られたりする危険があります。
実在する企業やサービスを装ったメッセージでも、偽サイトに誘導されるケースは少なくありません。
特に「ログインが必要です」「異常なアクセスがありました」といった文言には注意が必要です。
リンクはすぐに開かず、正規のアプリや公式サイトから直接アクセスするようにしましょう。
少しでも怪しいと感じたら、開かずに削除することが大事です。
セキュリティアプリやOSは定期的に更新する
スマホのOSやセキュリティアプリは、定期的にアップデートすることで脆弱性を修正できます。
古いバージョンのまま放置すると、乗っ取りやウイルス感染のリスクが高まります。
OSの更新通知が届いた場合は、できるだけ早めにインストールしましょう。
セキュリティアプリを利用している場合は、自動更新設定をオンにしておくと安心です。
更新を後回しにせず、常に最新の状態を保つことが被害を未然に防ぐカギになります。
フリーWi-Fiは極力避ける
公共のフリーWi‑Fiには、通信内容を盗み見られるリスクがあります。
特に危険なのは、本物のネットワークに似せた「なりすましWi‑Fi」に接続してしまうケースです。
こうした偽のWi‑Fiに接続すると、通信内容を傍受されて、ID・パスワード・クレジットカード情報などが盗まれるおそれがあります。
通信の安全性を保つため、スマホはできるだけモバイルデータ通信を使用するのが確実です。
スマホを肌身離さず持つ
スマホを置きっぱなしにしていると、誰かに勝手に操作されるリスクがあります。
数分でも目を離した隙に、不正なアプリのインストールが行われたり、充電端子を介して情報が抜き取られたりする可能性はゼロではありません。
暗証番号や顔認証が設定されていても、突破される可能性がある以上、安全とは言い難いです。
外出時や職場、家庭内でも、スマホは常に自分の手元に置いておくことを意識しましょう。
家族で使用するデバイス・アカウントを整理する
家族で1台のスマホやタブレット、共通アカウントを使っていると、操作履歴や設定変更の管理が曖昧になりがちです。
誰がいつ何をしたか分からない状態では、不正アクセスや情報漏えいに気づきにくくなります。
共有が必要な場合でも、端末ごとにユーザーを分けたり、一人ひとりにファミリーアカウントを設定したりすることが大切です。
また、不要になった共有アカウントや、使っていない端末のログイン情報は早めに整理しましょう。
古いアカウントやデバイスが残っていると「これは自分?」「家族のもの?」と混乱し、見落としにつながることがあります。
どのアカウントを誰と共有しているのか、どのデバイスを誰が使っているのか、家族全員で把握できるようにしておくことが重要です。
携帯・スマホ乗っ取りに関するよくある質問
乗っ取りされたらまずどこに相談するべき?
被害が出ているなら警察、それ以外は探偵に相談しましょう。探偵に依頼して証拠を集めておけば今後のさまざまな対応がスムーズになります。
遠隔操作されているか調べる方法はある?
バッテリー消費が早かったり、操作通りにスマホが動かなかったりする場合は遠隔操作を疑いましょう。
au・ドコモ・ソフトバンクなどのキャリアに相談できる?
通信契約や設定の確認は可能です。ただし、乗っ取り犯の特定や、証拠の確保といった具体的なサポートは難しいので、探偵に相談してください。
警察の相談窓口はどこ?
最寄りの警察署か、各都道府県警のサイバー犯罪相談窓口です。「○○県 サイバー犯罪 相談窓口」と検索すれば、電話番号や受付時間が確認できます。
機種変更すれば乗っ取り被害は消える?
スマホ本体の乗っ取りなら、機種変更によってスマホの不調が改善する可能性はあります。しかし、アカウントが乗っ取られている場合は、機種変更だけでは解決しません。パスワード変更等、本記事で紹介した対処・予防も同時に進めてください。
携帯・スマホの乗っ取り被害にあったらファミリー調査事務所にご相談ください
携帯・スマホの乗っ取りは、放置してしまうと大きな被害につながるおそれがあります。
そのため、乗っ取りのサインを少しでも感じるなら、即座に対処することが大事です。
ファミリー調査事務所では、乗っ取りの調査、証拠の保全、報告書の作成まで幅広く対応しています。
まずは現状を整理して、調査が必要か確認しますので「乗っ取りかどうかわからない」という段階でも安心してご相談ください。

執筆者:米良
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。