もしあなた自身や、ご家族が痴漢冤罪(ちかんえんざい)の被害に遭遇してしまったら…。
「痴漢」は大変卑劣な犯罪行為ですが、やっていない行為に疑惑をかけられてしまうケースも少なからず発生しています。
そのような事態を防ぐために有効な対策方法をご紹介します。
目次
悪質な痴漢横行の実態

満員電車などで痴漢の被害に遭う女性は後を絶ちません。
コロナ禍の外出制限により一時的に減少しましたが、2023年11月末までに東京都内で検挙した痴漢の件数が759件に上り以前の状態に戻りつつあります。
痴漢は大変卑劣な行為です。加害者は被害者に取り返しのつかない傷を負わせたとして、罪を償うのは当然です。
電車内で行なっている私服警察官が取締りや、女性専用車両が運行している現状を考慮しましょう。
その一方で、痴漢冤罪にかけられた人々も多数存在します。
痴漢冤罪の件数について正確な数値は不明ですが、痴漢の起訴率としてはおよそ35%と発表されていますが、水面下では実際の件数よりたくさんの冤罪があったことが予想されます。
遊び感覚で仕掛けるグループ詐欺集団
冤罪の多くは、被害者の勘違いによるものです。真犯人は別にいる場合でも「偶然手が当たった」など、誤解されて捕まってしまう場合があります。
ただし、そのなかには故意に痴漢被害を捏造する女性詐欺師による冤罪被害も存在します。
過去に女子高生がグループで痴漢冤罪の詐欺を働いた事件が起こりました。彼女たちが遊び感覚で罠を仕掛けた結果、罪のない人の人生が崩壊させられた事例が存在します。
【男性にとって冤罪は死活問題】
女性にとって痴漢被害は間違いなく怖い経験ですが、それは痴漢冤罪の被害者になる男性にとっても同じ経験なのです。
痴漢の罪は社会から排除すべき大変恥ずべきものとされ、厳しい社会的制裁を受けることになります。逮捕されれば懲戒解雇も免れません。
さらに家族まで被害が広がり家庭崩壊の危機も考えられます。
痴漢冤罪を回避する5つの対策方法

痴漢の多くは電車内で発生しています。
公共の場において、見ず知らずの女性の体を触ることで痴漢の罪に問われることになります。痴漢が発生する時間帯の大半は、朝の通勤通学電車のラッシュ時に起こります。
痴漢冤罪を避けるための対策方法
通勤などの移動手段で公共機関を利用する場合、次のような痴漢冤罪防止対策をしましょう。
- 女性のそばでの乗車を避ける
- 両手は高い位置へ、つり革や手すりに掴る
- 早い電車を利用して満員電車を避ける
- 怪しまれるような動きを取らない
- 鞄などの荷物で両手をふさぐ
都合上やむを得ず女性の近くに乗り合わせてしまった場合は、手を下げて鞄やスマホをいじったりはせず、つり革や手すりを掴むようにしましょう。
絶対に取ってはいけない行動

身に覚えのない痴漢行為を疑われたときに冷静になることが難しい状況ですが、「痴漢」と間違えられてしまったら逮捕されることを前提に行動します。
どんな対処法も「逮捕されないという保証」はありません。
絶対にとってはいけない5つの行動
リスクを最小限に抑えるために、次のような行動を絶対にしないようにしましょう。この選択は運命の分岐点になるかもしれません。
- 謝罪の言葉を出さない
- その場から逃げ出さない
- 弁護士に助けを求める
- 無実であることをはっきりと伝える
- 警察へ行っても供述調書に署名押印しない
騒ぎを大事にしたくないために、何とか治めようと謝罪をしてしまうと痴漢の罪を認めたことになりかねません。
また、その場から逃げてもやましいことをしたから逃げ出したと受け止められてしまう可能性があります。
疑いを少しでも晴らすために、なんとか気持ちを落ち着かせて冷静に対応しましょう。
痴漢冤罪なのに疑惑をかけられたときの対処法

「痴漢」で逮捕された場合、その99パーセントが有罪になると公表されています。
自分は「やっていない」と無罪を訴えても、その場に証拠がないため被害者の「この人が痴漢しました」という供述が重視されてしまいます。
警察署に連行されないようにするには
駅事務室を経由して警察署に連行されることが予想されます。
「罪を認めた」という誤解を避けるためにも、早い段階で会社や家族に「弁護士」に依頼をしましょう。
もし強引に駅事務室へ連れていかれたときに重要なことは、今後の裁判を見据えて状況証拠として証明してもらうために、周囲の駅職員にも「自分はやっていない」という意思をことを伝えることです。
供述調書に署名押印に応じない
警察官に対しても一貫して「私は犯人ではない」という主張をしましょう。
後に被害者の触られた部分などの供述に変遷がないように、その時の状況を詳しく説明して鑑定や検査を依頼しましょう。
また、弁護士が到着するまでは供述調書に署名押印に応じてはいけません。
痴漢冤罪で人生を台無しにされないために

痴漢冤罪は、一度捕まると起訴され身柄を長期拘束されてしまいます。
できる限りのことをして冤罪地獄から立ち直り、日常を取り戻しましょう。
家族の協力が支えになります
痴漢冤罪の犠牲になるのは自分一人ではなく家族も同じです。大きなショックを受けている家族に頼むのは酷ですが、協力や支えが立ち上がるための大きな力になります。
家族の理解と信頼を得て、弁護士と連携を取ってもらうことが重要です。
専門家のアドバイスが重要
この件では弁護士の存在はとても重要です。
リスクを最小限にするため、現場の状況や証拠、目撃者などから、被害者供述との矛盾点を指摘するなどできる限りのことを依頼します。
また、自分や家族のような当事者と違い、冷静な視点で事件を考察してくれるので心強い味方になってくれます。
重要なのは「故意ではない」と主張すること
無罪を勝ち取るケースは、家族や弁護士のサポートがあっても非常に難しいことなのです。
状況が不十分で有罪を覚悟するとき、「わいせつ罪ではなく、あくまでも過失だということ」を主張するのが賢明かもしれません。
それは被害者と損害賠償という形で事件を終わらせること、わいせつ罪を阻止できることを意味します。
調査会社が協力できること
被害を主張している女性の素行を調査いたします。
被害の事実確認に関する証拠収集や、現場起きているやりとりの録音や目撃者の存在が重要です。
普段の生活や素行を調査することによって証言の真実味を確認します。
また、被害を受けたと主張している女性が「示談金目当て」に、以前から類似事件を起こしている場合がありますので事後の調査が大切です。
必要な証拠を揃えて「冤罪」を主張しましょう。
痴漢冤罪の調査事例と成果
実際に当事務所の調査によって冤罪疑惑を解消した事例をご紹介します。
会社員の男性Aさんはラッシュアワー時に電車内で、スマホを落としました。
かがんでスマホを鞄にしまい、起き上がったとき、すぐ前に立つ女性と目が合いました。
すると女性は突然「痴漢やめてもらえますか?」とAさんを睨みつけてきました。
なんとAさん、不幸にも痴漢の冤罪の疑惑かけられてしまったのです。
次の駅で下車して、駅員立会いのもと弁護士に連絡するも、冤罪の疑惑を証拠や証言が必要と言われ、当事務所に調査を依頼しました。
当事務所の調査によって被害女性が以前にも数件、痴漢被害を受けていることが判明。
また当日、女性のすぐそばにいてAさんの痴漢行為を証言した男が仲間だったこともわかり、関係者らからの供述により共犯ということが証明されました。
証拠を揃えて弁護士が交渉をしたところ、無事Aさんの冤罪は証明され、真犯人は逮捕される結果となりました。
問題解決へ向かいましょう

痴漢冤罪は誰の身にも起こる可能性があります。
被害者の勘違いだけとは限らず、悪質な痴漢の捏造が存在していることを意識して日頃から対策を行ないましょう。
そのうえで両親や妻や子どものためにも、できる限り証拠集めを実行し、一日も早く人生を取り戻せるようにしましょう。
痴漢冤罪に関するトラブル解決は当事務所へご相談ください。
併せて、あなたのお悩みに合った弁護士をご案内いたします。

執筆者:Kazuya Yamauchi
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
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